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桜の花の色

僕 「桜がなんでピンク色なのか知っている?」
息子「なんで?」
僕 「桜の木の下には死体が埋まっているから,その血の色だよ。」
息子「え?本当?」

僕 「嘘だよ。」
息子「なんだ嘘か。」
僕 「梶井基次郎って人の小説の話だよ。息子君も国語で習うかもね。」

 あれ?中学校の国語で習った気がするが,なんとなく,内容が中学校の国語には合わない気もするな。どこで習ったんだ?

僕 「本当は,桜に含まれているアントシアニンという色素がピンク色だからだよ。ブルーベリーと同じ色素だね。こなんだ,ブルーベリーで実験したでしょ?」
息子「うん。」

僕 「アントシアニンの作られる条件はいろいろあるのだけれど,その1つに桜が咲く直前の温度があるらしいよ。桜が咲く直前の温度が低いと,アントシアニンが多く作られるからピンクが濃くなって,温度が高いと,アントシアニンがあまり作られなくて白っぽくなるんだって。」
息子「そうしたら,地球温暖化で白い桜ばかりになる?」
僕 「地球温暖化なんて難しい言葉を知っているね。」
息子「春休み前に,学校のパソコンの授業で調べたよ。」

 最近,小学校ではインターネット検索する授業があるらしい。

僕 「確かに,平均気温は上昇傾向にあるけれど,その分,桜が咲くのが早くなったりするから,同じ時期の気温では単純には比較できないかもしれないね。」
息子「そうなんだね。そういえば,今年の桜は少し白い気がするね。」
僕 「 本当に!?」


千葉の3月の平均気温の経年変化(気象庁)



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