コーンロウは1週間、そして私は新たな可能性に目覚める
およそ1週間前、日本に帰国途上の経由地の某カリブ諸島でコーンロウにした。
このコーンロウ、カリブの人はもちろんアメリカの黒人にも評判が良くて、「クールな髪型だね」なんて声をかけてもらえたりしてなかなか評判がよかった。現地の人と同じものを食べる、というのと同じくらい好感度が上がる気がする。
ふーん、なるほどねーみたいに思いながら日本に帰ってきたんだけど、4日目くらいから痒くなってきた。存在の耐えられない痒さ、というわけではないけれど、気になる。ストレス。
編み込まれた当初はすごい引っ張って編むから皮膚が伸びてる感があって頭皮が張っててやや痛いなって思ってて一晩寝てちょっとましになり、慣れたころにちょっと痒いなって感じ始めた。
編んでくれた美容師さん曰く、アジア人は髪質的に柔らかいし真っすぐだからほつれやすい的なことを言っていて、たしかに、寝る度に寝がえりのせいなのかアホ毛が目立つようになった。
洗い方も聞いていたのだけど、泡を作って頭ポンポンするってやつで、なんというかちょっと腑に落ちない。
2週間は持つよって言ってたけれど、頭に馴染んできた感があって良かったんだけど、精神的にしんどくなってきて、かゆくなる度に頭はたいていたし、一思いに引きちぎりたいというアイデアも頭をかすめはじめた。
そんなわけで、このコーンロウを先っぽのゴムを外して自分でほどいた。
ちょっとフケがすごくて浮浪者感がでてしまっているけれど、パーマかかったみたいになって葉加瀬太郎っぽくなった。これを世間では貧乏パーマと言い、高校生なんかが三つ編みにして一晩寝てパーマっぽくアレンジするのと同じ仕上がりなんだとか。
このパーマ良い。すごいボリュームでもっさもさしてる。
すっごい目立つ。イキった弱いサムライみたい。良い。カリビアンっぽい。このパーマあてたい。
29歳、無職、独身。現在自主隔離中につき、引きこもりというステータスも追加。
無造作に伸びたヒゲが仕上がりの高さを助長している。
いったいぼくは何になりたいんだろうね。
自由を謳歌し過ぎて冷静になることを疎かにしがちになるよ、まったく。
このちりちり感とふわっふわした触り心地が、カリビアンの人たちの髪の触り心地と同じで、ひょっとして、カリビアンはコーンロウをしまくったからあのボリューミーなふわっふわの髪質になったのでは?と、あの髪質だからコーンロウが生まれたわけじゃなくて、コーンロウを数世代に渡って行ったからあの髪質になったのではと、因果の方向が実は逆だったんじゃないか説が頭をよぎった。
参考カリビアン及びアフリカンの髪質のイメージ
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