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盲目の友人もWhatsAppを難なく使う

たまに、目が見えない人とどうやってコミュニケーション取ってるのと尋ねられる。点字はできるのかも含めて。

なんのことはない。普通にコミュニケーションを取っている。ジェスチャーが通用しない分、ほらこんな風にって誤魔化せないのが難点だけれど、普通に健常者と同様に扱っている。ちなみに点字はぼくは一切できない。

いま取り組んでいるペーパーボックスは塗装もする予定で、その塗装も彼らにやってもらう予定で何色が良いか聞いたりもしている。

ほんとうに、彼らは何ができて何ができないのか、何ができるようになりたいかのか、なるべきなのかというのを日々見極めている。

WhatsAppでやり取りだってしている。

よくハリケーン情報をくれる。ぼくは隊員のグループLINEやセキュリティアドバイザー、現地コーディネーターと3か所から適宜最新情報が流れてくるから必要ないんだけれど。

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それで、そういうテキストは音声入力と読み上げでやっているんだろうなと思っていたんだけれど、最近はYouTubeのリンクも送ってくるようになった。

いま取り組んでいるクラフトが少しばかり複雑でコツをつかむまで時間がかかり、忍耐力を要するものなんだけれど、こういう簡単なクラフトもあるよと教えてくれるのは、挫折しかかっているからかもしれない。

あるいは、コツをつかむために家でいろんなYouTuberのクラフト動画の音声を聴いているのかもしれない。

とにかく、簡単なものは模倣されやすいから、ぼくたちは簡単にマネできないものを作らないといけないんだ、その方が尊敬もお金も得られるしねと説いているんだけれど。

YouTubeのリンクが送られてきたとき、だれか家族に手伝ってもらったのかなと思った。だって音声入力でWhatsAppにYouTubeのリンク貼るなんて想像できなかったから。

家族の誰かに手伝ってもらってぼくにメッセージを送るなんて、かわいいなと思っていたんだけれど、ふたを開ければ全部トップ画像の彼1人でやっていた。YouTubeも音声入力で操作できるらしい。

そういえば、彼は自宅に盲目の人用のPCも持っていると言っていた。ガジェット系は器用なのかもしれない。(ぼくはよく彼に誤って設定してしまった機能をオフにしているけれど。)

バルバドスに障害者向けの職業訓練施設があるそうで、そこで彼の場合は半年PCの使い方を習ったのだそうだ。

文字起こしを仕事にする視覚障害者の人もいると聞いていたから、そのためのタイピングの訓練だったのかもしれない。

とにかく、彼は器用に音だけでスマホを使っている。

スマホばっかりいじってないで、そろそろペーパークラフトの練習してくれよといつも思っている。

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