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西インド諸島最古の植物園のイルミネーションとSNS効果

セントビンセントには西インド諸島最古の植物園がある(正確には西インド諸島の中の小アンティル諸島内の話ではないかと思っている)。去年だか一昨年だかに250周年を迎えたそうだ。

施設内には国鳥のオウムいたりする。松の木が植えられていたり、イギリス人が始めたのだろうけど、すごい地味だけどちょっとした公園になっていて気持ち良い空間になっている。

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これはパンノキ。セントビンセントというか英語でブレッドフルーツというパンの実の木なんだけど、この木がこのあたり小アンティル諸島のパンノキの起源、始祖なのだそうだ。

(ちなみに、パンの実はここでは主食のひとつ。栄養満点らしい。粉ふきいものような味がする。水分を奪われる。頻繁に食べたいとは思えない。好んで食べたいとも思えない。※個人の感想です)。

パンノキはポリネシア原産だから、誰かがどこかで植えないとこっちの人たちが食べることはできないのは当然だけれど、カリブでの栽培の起源がこの木だというのは、現物がまだ現役というはなかなか興味深い。その話がほんとうであれば。

この植物園はきれいに維持管理されていて、昼間なら職員がガイドを務めてくれて解説付きで周れるらしく、それは観光客に評判が良いらしい。

そういったサービスができているのは、ここの施設長が台湾で勉強をしたからだと言われている。周りの人がそう言ってる。

施設長だったのかはわからないけれど、ぼくが話したスタッフは日本語で簡単なあいさつができ、JICAのことも知っていた。ナイスガイだった。

それで、この植物園クリスマスシーズンはイルミネーションが施されてライトアップされる。

そんな時期に、孤児院の子供たちの引率というかたちで行ってきた。

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思ったよりしっかりしたイルミネーションだった。ぼくはもっとナイトサファリ的なものを期待していたんだけれど、電飾たくさん使っていた。

子供たちも喜んでいた。

そして野外ということもあって、ぼくは肩車をしたり、抱きかかえて振り回してあげたりと、人間遊具としてこき使われることになり、疲れ果てた。

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この猫のように、隙をみてお土産屋さんに逃げ込んだ。

遠めから子供たちを見守る役になろうと思ったのだけど、鬼ごっこだかかくれんぼだかが始まったと勘違いされて余計に大変なことになってしまった。

前に折り紙を教えようとして失敗したけれど、こうやって遊ぶよりは体力を消耗しなかったから、考えようによってはあれはあれで成功だったのだなと学んだ。

それで、このイルミネーション、去年よりグレードが上がっているらしい。

ぼくの地元の友達が言うには、去年のイルミネーションに来た人が写真を撮ってFacebookにアップして、それを良いなと思った人が今年くると予想できるのだそうだ。

facebookで話題になる→植物園の側も来年は力を入れようと思う→電飾をいっぱい買う→入園料上がる→グレードアップの噂も相まって人が集まる→着た人が写真をFacebookにシェア…のサイクルがあるそうだ。

なんでもそういう流れがあるのだそうだ。

そんな単純なものなのかとも思うけれど、いくらかは正しいのだろうと思う。

頭の片隅に留めておきたい話だった。

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