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お母さんがピアノを習い始めた話。

永見です。
私事ですが、4月にお引っ越しすることになりました。

ここ数年間で実家から別の町へ。さらに別の町へと徳島の中を転々としておりましたが、今度は初めての県外です。

今年に入ってすぐくらいから夫と月1、2回休みの日に町や物件を見て廻って、この辺りに住んでみたいな、と第一印象のすごく良かった町です。お家は小さな花壇もあってキッチンも広くて、なんだか生活が楽しみになる。あとスーパー近い。ラッキー。

ということは劇団やめないといけんかな、と考えましたが、それはやだなぁと。おーきさんやえみこさんに相談して、続けていくことになりました。

10数年舞台作りに携わってきて、ずいぶん自分勝手な「わたしこれがしたい」という熱いこだわりみたいなものはなくなって、26歳になった今残っているのは舞台を観に来てくれたお客さんの中で何かが生まれた表情への喜びです。本番の、わたしたちとお客さんが見えない手を繋いでいるような生暖かい空気の心地よさです。

劇団から物理的に距離が空いて、わたしの知らないところで、みんなの知らないところで、いろんなことがゆるゆると変わっていくかもしれませんが、自分にできることを探していこうと思います。

そういえば、最近todokeru,内でプロフ交換をしました。小学生のときによくやってたアレ。その中の「大人になったと感じる瞬間は?」という質問に「ない」と答えたのだけど、ありました。このあいだ実家に帰ったら、お母さんが最近習い始めたピアノを弾いてて。広い家にお母さんしかいないこととか、わたしが昔そんなに好きじゃないのにお姉ちゃんがしてたからピアノ習ってたこととか、苗字変わったこととか、いろんなことがわたしの中を通り過ぎていって、ちょっと泣いた。たぶん、大人になったんだと思う。

そんな感じです。
では、ではでは。
今後とも何卒。

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