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【WMC#5 とんかつ いもや】緊張と緩和

何事もそうなんですが仕事も、プライベートでもある程度緊張感が必要だと思っているんです。今日は馬喰町にある「いもや」の話です。

昼間の行列風景は安心のサイン


とんかつ業界では名店中の名店ですので、もちろん味は折り紙付きです。毎度昼時には行列が絶えないのが相変わらずの人気です。


このお店でより美味しく食べるために是非試してもらいたいことがあります。ここのお店で重要なのは自分の耳です。お店の中はあらゆる音が鳴っています。耳をこらすと、、ご主人が揚げる油の音。お味噌汁の鍋をかき混ぜるしじみが踊る音。客が言葉短めで伝えるオーダー。とんかつを切る音。おかみさんの「ありがとう」という優しい声。様々なノイズを耳で感じ取ってみてください。このL字カウンターに常に鳴り響く様々な音達こそが他店では味わえない、いもや独特の味わいの正体の一部な気がします。音のソノリティにそのうち特集されても良い気もします。

おいしそう〜
やば〜



話は少し飛びますが、数ある食の名店に共通しているのは、お店に入った時の心地よい緊張感ではないでしょうか。真摯に愛情を込めて料理を作ってくれる。どこかそういった姿を目の当たりにすると独特の緊張感があるように思います。

最後に、緊張感を感じ取れないお客にはもしかしたらご主人と女将さん、そして常連のお客さんに冷ややかな目を向けられるかもしれないので緊張感を足りないお客さんはくれぐれも御用心を。

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