演技、演出、台詞、原作 ぜんぶ素晴らしい なんか、かっこよかった
こんなオモロいとは想像してなかった。主人公の岸本七実(河合優実)がカッコ良くて、ピッカピカ輝いてる。いわゆるドラマっぽいカッコよさとは一線を隔し、一本筋の通った気骨ある人、という意味で。
そもそも錦戸亮が出るから見たドラマでした。NHK、しかもBSなので家のTVだと、目障りな ”受信料払ったら消しますテロップ" が邪魔くさくて別場所で録画したものを今日観た。あまりにオモロくて、ビックリした。余談ですが(地上波)NHKは受信料支払ってますw
そもそも、原作も読んでないし、予備知識ゼロで見たので、最初よく分らんかったけど、皆グラサンかけて黒い服着てカッコつけてんの?いや、ちゃうか~葬式いくんかな?錦戸だけシートベルトしてないな~なんか意味あるんかも。などと、ぼんやり考えながら見始めた。
いわゆるドラマドラマしてなくて、少しドキュメンタリーみたいな空気感で、余白がいっぱいあるなぁ、と気楽にみていました。七実も弟 草太も、座り方、喋り方なんかが、演技学校とかで教える「型ハメ演技」(苦手なんです💦)と違ってて好感持てるし、奇妙な友人(サクセスウォーター《成功水》なんて2リットルボトル下げてるし、長風船:マジックバルーン持ち歩いてるし、良い意味で動きも変)との会話も、じわじわっとくる~いきなり ”マルチ商法” とか ”一軍女子” の話題だし(笑)。七実とマルチ(福地桃子)の会話や2人のバディ感が実に新鮮!
このやり取りを密かに聞いていたマルチ(役名:天ケ瀬環)から
「あのセリフ、凄く良かったです。マルチの前ではマルチって呼んでるし、せやからみんなと違う。マリカさんのあっけにとられた顔も笑えました」
と言われ、いつから聞いてたん?と七実が聞き、マジックバルーンだけを回想で見せてサラっと種明かしするのもオモロくて好きやった~(笑)
数々のセリフも好きなドラマでした。常にユーモアを失わず、大切なことをサラッと表現するところも最高。
マルチ「岸本さん、自分に一度でも酷いことをした人間に優しさを与えてはなりませんよ」
七実「どんな最期でも、辛い言葉で終わるのは嫌やねん」
七実「うち、周りからみたら可哀そうらしいで」
母ひとみ「周りにうちのこと分からんよ」
七実「家族の死、障害、不治の病、どれか一つでもあれば、どこぞの映画監督が世界を泣かせてくれそうなもの、それ全部うちの家に起きてますけど」
いや~七実たちの生き方、最高。錦戸亮が「なんだか、かっこよかったです」ってTweetしてたけど、ホンマそれ!
ホンマ、なんだか、かっこよかった👏
視聴者、演者を信頼し、皆に平等な大九明子 演出が色んなとこで光っていました。錦戸亮もあんま出てなかったけど全然OK、アタマとラスト&遺影で父の存在充分感じたし。
何度見ても発見がある素晴らしいドラマと
出会うきっかけくれて感謝です!
はよ、一週間経たんかな~
家族だから愛したんじゃなくて、愛したら家族だった
【出演】河合優実,坂井真紀,吉田葵,錦戸亮,美保純,福地桃子,奥野瑛太ほか 草太担当:安田龍生
【原作】岸田奈美,【脚本】市之瀬浩子 他【演出】大九明子
1週間待てなくて、原作買いました!
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