見出し画像

ビートルズNOW AND THENジョンのBメロは生きていた考察


まずはジョンのオリジナルNOW AND THENを聞いてBメロを確認して下さい


タイムコード1:24 からがBメロです

I don’t wanna lose you
Oh no no no
Love you or abuse you
Oh no no no
sweet darling

But if you have to go
I’ll wait
If you have to go
 do do do do

Now and then I miss you

このBメロは、今回仕上がって発表されたNOW AND THEN では削られていて、一部の方々からは「ポール!何故Bメロを削ったんだ」と落胆の声が聞かれました。ボクも聞いてみたかったな、とは思いましたが仕上がりの素晴らしさの喜びの方が上回っていました。

しかし、

Bメロは、曲の中に生きていたのです

このサッカリン氏の考察動画をYouTubeで発見したとき、鳥肌が立ちました。

ポールが ジョンに THINK ABOUT ME EVERY NOW AND THEN, MY OLD FRIEND と最後の会話で言われ、この曲を仕上げる大きな動機になっていた考察は以前、NOTEに詳しく書きましたが☟

サッカリン氏の優れた音楽耳で聴き取った考察は、沢山のビートルズファンに知ってほしいのでNOTEにまとめます。

Bメロが消え、増えたもの


Bメロが消え、代わりに増えたものがあります。ギターソロです。ジョージが弾いている風のブルージーなギターはポールが弾いているようですが、ここにからくりがあります。消えたBメロとこのギターソロはKEYは違えどコードは途中まで全く同じ(拍子と小節も)ことにサッカリン氏は気づいたのです。これに気づいたの、凄いです。ギターソロ2:38部分にBメロのメロディも隠されています。

サッカリン氏動画から引用

サッカリン氏はプレイヤーとしても優れていて、ギターソロ部分をBメロと重ねて演奏した動画もあげています。

至れり尽くせりの考察で、感謝の気持ちで一杯になります。1995年のアンソロジープロジェクトでポール、ジョージ、リンゴがNOW AND THENに取り組んでいた時Bメロを生かすのを何か理由があって諦めたけれどジョンが書いたBメロをどうにか生かしたくて、編み出したのがあのギターソロだったようです。

ポールのジョンに対する尊敬や愛情の深さはボクらが想像する以上のもので、執念さえ感じます。しかも、安易にBメロをそのままギターソロメロディにすることなく、音像の中に落とし込み、しかもまるでジョージのギターサウンドを自ら弾き、曲を完成させるビートルズ愛たるや、感動せざるを得ない仕事ぶりです。自分とリンゴ二人の手でビートルズを完結させ終止符を打つ姿に震えます。自分に残された時間をどう生きるか?という命題をボクは(きっと皆さんも)正面から突きつけられた気分です。凄い先輩たちです。本当にカッコいいです。

BEATLES SONG FACT

1995年、ジェフリンたちが使っていたNOW AND THEN の歌詞カードがBeatles Song Factというページに載っていました。曲タイトルはI Don’t Want to Lose Youと印刷され手書きでNow And Thenと書かれています。Bメロ部分の歌詞がタイトルで、その部分の歌詞も書いてあり、ジョンのデモでは未完成だった部分の歌詞も書いてあって、全てレコーディングしようとしていたのが分かります。

NOW AND THEN 歌詞
V = Verse= Aメロ
CH =CHORUS =サビ



V Verse Aメロ
CH CHORUS サビ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?