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「外国籍人材の就職状況・企業が求める人材」セミナー受講記録③

就労者に対する日本語教師養成の講座記録です。
講座の概要は↓↓


1.概要

第3回目です。
今回は外国人の就活について、がテーマでした。
1.外国籍人材受け入れの現状
2.外国籍人材(留学生)の採用状況
3.企業の求める外国籍人材
という内容でした。1と2は、やっぱり増えているよという内容です。
重要なのが3番ですね。

2.外国人材受け入れの課題(会社側)

グループワークで意見を出し合いました。
出てきた意見は、
・外国人材をただの労働力と考えている会社がある
・個人を見ていない
・外国人を受け入れるということを特別なことと捉えていない
というようなことでした。

なぜ、会社は外国人材を受け入れるのか。

・外国人のお客様を接客するため
・労働力不足のため
・会社に多様性を持たせるため
・「ブリッジ人材」として

第2回の講義「企業が外国人材を活用する理由」

即戦力として求めていれば企業側が、受け入れるためにそれなりの準備をするのでしょう。
しかし、受け入れる理由が「労働力不足」のためで、それがたまたま外国人だったという理由や、「多様性を持たせたほうがよさそうだから、なんとなく」なんて理由だと、しっかり受け入れ態勢が整いにくいのではないかと思いました。
日本人と全く同じように扱ってほしいという人もいるかもしれませんが、多少の配慮は必要ですよね。
特に宗教の違いなどがある場合は、かなり配慮しなければなりません。

3.企業が求める日本語力とは(会社側)

よく日本語能力試験N1レベルというのが指標になります。
具体的にどんな日本語力が必要かというと、
❌ただペラペラ話す
❌流行りの言葉を知っている
より、
○相手が話していることを正確に理解している
○自分が話したいことを正確に伝えられている
ということが求められているそうです。
理解不足から、仕事上、問題が起きてしまっては困りますからね。

4.就活の課題(留学生側)

留学生が日本企業に就職活動するとき、日本人学生と全く同じように選考されるのが一般的だそうです。
これには私も少し驚きましたが、たしかに留学生用の選考方法を設けているってあまり聞かないですね。
なので、留学生は日本人と同じように、リクルートスーツを着て、履歴書やエントリーシートを書くそうです。
なんとなく違和感・・・。
就活をした留学生に行ったアンケートで「日本企業の選考(採用活動)で、疑問に感じたこと」という質問の答えに「日本人らしい外国人を求めていると感じた」とありました。
確かに、外国人社員が社員のうち1%以下とかだと、普通になじんでくれる人を採用しそうですね。

こちらに、くわしいアンケート結果の内容があります。
講義では触れていませんでしたが、日本の就活について、いい面もあるようです。
日本企業の選考(採用活動)で、良いと思うこと
1位:「仕事経験がなくても採用される」49.8%
3位:「選考プロセスがしっかりしていて、じっくり取り組める」32.2%
日本の就活システムをしっかり理解して取り組めば、外国人留学生も就職するチャンスがあるとも言えます。

5.外国籍人材の就活支援とは(支援者側)

外国人も日本人と同様に、SPIを受けて、日本式の面接を行うので、そういった対策をしよう!と思いますが、それだけではなく、留学生の「キャリア形成支援」が必要とのことです。
・受け身→自発的
・自発、自覚の促進
・将来の設計計画(ライフプラン・キャリアプラン)
こういったことを深く考え、自分がどうしていきたいのかをしっかりまとめることが大切なのですね。
ここら辺は日本人でも同じですね。
そうなると、日本語教師が支援するより、キャリアコンサルタントなどが支援したほうがよさそうですね。

6.まとめ

・外国人留学生も日本人学生と同じように就活をしている。
・日本語力も重要だが、内面を見つめ、自分のキャリアパスなどを言語化できることが重要。
・「コミュニケーションのずれ」が起きない日本語力が必要。

7.感想

・今まで日本語学校で進学の手伝いをしていたので、その先の就職のことまで考えたことがなかった。
・日本語学校の学生の中にはとりあえず日本に来たという子も少なくないが、折に触れて、自分の人生をどうしていきたいのか、という問いかけなどが必要そう。

あとがき

・1回のボリュームがすごくて、書くのにめちゃくちゃ時間がかかっています。
・その割にまとまっていない気が。
・マイペースに更新します。
・受講生の方いたら、つながりましょう^^

第2回の記録はこちら。


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