戸二小メタバース美術館「T2 MUSEUM」を実現（戸田第二小学校）
このコーナーでは、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングによる「戸田市未来の学び応援プロジェクト」について、夢のある提案を出された各学校からのメッセージを掲載しています。
第２回は、おそらく全国の公立小学校としては初の「メタバース美術館」にチャレンジする、戸田第二小学校です！
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１．なぜこのクラウドファンディングに応募しようと思ったのですか？
・仮想空間を使って非接触型の展示や鑑賞を！
応募した理由の一つ目は、令和２～４年度コロナ禍により、戸田市児童生徒作品展を含めた様々な展覧会の開催が見送られており、学校においても、人と人が対面でかかわる接触型の図工美術教育は縮小されていました。
表現すれども、相互に鑑賞する学びが減少している状況となっていました。Afterコロナにおいても、このような状況が継続されていく可能性もありました。
そこで、仮想空間を使った非接触型の展示や鑑賞ができれば、その行為における感染リスクはなくなり、自由な鑑賞や交流ができると考えました。
さらに、アバター子供学芸員を参加させることもできるので、仮想空間での対話をとおした鑑賞も可能となり、鑑賞をとおした学びの機会の増加が見込まれると考えました。
・持続可能なSTEAM教育へ！
理由の二つ目として、本校で進めているSTEAM教育ではARTをその中心として位置づけており、様々な可能性に挑戦していますが、ARTと仮想空間を組み合わせて何かできないものだろうかと考えた結果のものであります。
作品の展示はこれまで教員が行っており、教室の展示、校内の展示、市内作品展の展示などは時間がかかり、教員の負担ともなっていました。
そこで、子供たちが自分自身で学びながら、メタバースでの展示（作品を画像にする、デジタルデータでつくるなど→キャプションなども自分で設置→ T２-MUSEUM に自分で配置する）を行っていくことができるようにしていきたいと考えました。
子供たちの力も育成しながら、同時に教師の負担軽減ともなると考えました。
２．昨年度集めた寄附は、どう活用されていますか？
総額約６０万円の寄附をいただくことができました。
構想の実現に向け、４月当初からメタバースに詳しい企業とzoomでの会議を行いました。
しかし、２つの企業からは、その予算額では実施が難しい旨を告げられ、構想が絶望的かと思いました。
しかし、３社目のセキュアロジック株式会社との会議では、この予算で連携をしてくれる旨のお話をいただくことができました。
ただし、①一人一人の子供がアバターをつくって４０人全員で仮想空間に入ると、重くなりすぎて動かなくなり、作品鑑賞ができなくなること、②仮想空間に子供が展示することはかなりハードルが高く、一人一人に対応するだけで、相当な時間を要してしまうことという２つの理由から、データの展示については企業が行い、一人一人の子供は自分のデータをしっかりつくるということになりました。
６月からセキュアロジック株式会社と連携が始まり、児童が自分の表現を撮影してデータ化し、キャプションを入れてデータ作成を行いました。
そして第一弾の「T2 MUSEUM」が８月中旬に実現できました。セキュアロジック株式会社には、労力を惜しまずに第一弾の展示を行ってくださり感謝しております。
第二弾展示も12月に向けて一緒に連携してくださることになっておりますが、それはボランティアの範囲ということを話されております。
大変有難く、この場を借りて改めて感謝申し上げます。
３．このプロジェクトにかける思いを教えてください！
・今年度後半の取組みについて
コンセプトを「共創」「参加」とし、児童が教員や産官学の外部人材と共創し、表現、展示、鑑賞して学ぶ、参加型児童メタバース美術館を創造できました。
児童自身が自分の作品をどの角度から見せるとよいのかを思考しながらChromebookで撮影し、それに題名などキャプションをタイピングし、自分自身でデータを作成していく経験は、一人一人の子供たちの貴重な経験となりました。
第２弾の展示は、さらに教科を拡大し、図画工作科（平面・立体）・書写・家庭科等、自分の思いが一番つまった作品を自己決定し、データの作成を行っていきます。
こちらも見応えある展示になるとともに、子供たちの資質能力が様々発揮されると考えております。
また、教員、保護者等が子供たち一人一人のよさを共有し、児童の学びをさらに発展・拡大するとともに、児童の資質・能力の向上も図っていきたいと思います。
乞うご期待ください。
・来年度の取組みについて
今年度の取組みをとおして得た経験を活かし、来年度もクラウドファンディングの御寄附により引き続き「T2 MUSEUM」を発展させていきたいと考えています。
皆様のご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
※画像をクリックすると提案資料をご覧いただけます。
戸田第二小学校さん、お忙しい中メッセージをありがとうございました！
ぜひ、これまでの鑑賞活動の「当たり前」を問い直すこの挑戦に、御支援をいただけますと幸いです。
今後とも引き続き、戸田市の教育改革への挑戦への御指導の程よろしくお願い致します！
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