山で逢えたら No.002 -山へ行くつもりじゃなかった-

いつの間にか山に登るようになった私ですが、
登山を始めよう！とは全く思っていなかった。
むしろ、登山に何か魅力を感じたこともなかった。

生まれ育ったのは、少し行けば大自然という北海道の札幌。
都会も自然もどちらもあったので、田舎への憧れも皆無。
実家の窓から山が見え、山はいつもすぐそこにあるものだったけれど、
「山って登っても下りるんでしょう？何が楽しいんだろう？」くらいに思っていた。

山か海だったら、絶対に海！
札幌には海がない。
子供の頃は唇を紫にして震えながら冷たい日本海の海を泳いだ。
南の島への憧れが強く、沖縄の海でプカプカのんびり浮いていたい、そんなタイプだったのに。

そんな私が山へ行くようになったきっかけは３つ。

①3.11の津波が衝撃的過ぎて、海へ行くのが怖くなってしまった。

②2012年の夏、友人が忍野の別荘を貸してくれて、そこで（大人になってからは）初めて、周りに人がいない森の中の朝を迎え、それが素晴らしかった。

③ストレス解消にスポーツジムに行くようになり、体組成計で色々測ってもらった事をきっかけに身体への興味が増し、ダイエットに目覚めた。あらゆる運動の消費カロリーを調べたところ、登山の消費カロリーが群を抜いてすごい事を知った。



3.11の前は島巡りなどもしていた夏休み。

震災後は海から遠い方へ足が向き、2011年は軽井沢、2012年は忍野、2013年清里、2014年上高地、2015年白駒池、2016年志賀高原…。

ここまで上高地や白駒池に行っても、実は登山ではなかったのですが、

2016年の夏頃、ジムのランニングマシーンで走るより実際に外を走った方が景色が変わって楽しい！と感じるようになって、もしかしたら山に登ってみたら、楽しみながらカロリーが消費できて、ダイエットが成功するかも!?とランニングの延長くらいの感じで高尾山に行ってみることにしたのでした。


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今回の写真は森の中で朝を迎える心地よさを知った、忍野村の朝の写真です。

Date：2012.8.8

Location：忍野村
camera：Rolleicord Ⅱ