大阪から!津軽海峡の冬景色を見に行こう!その3

前回はこちらです

日本海縦貫線を北へ

朝6時半。睡眠時間は5時間ちょっとです。おはようございます、寒い山形の朝です。

静かな朝の駅です

6時34分発、秋田行きに乗車します。乗るやいなや、入眠…

気づいたら羽後牛島停車中。2時間弱も寝てました…

秋田に到着。また来てけれな~、だそうです。Uターンの時期ですね。

東北の県庁所在地の駅て意外と都会的だったりしますよね

軽く駅ナカで朝食を食べて次の列車に乗り継ぎます。
次に乗車するのは普通列車、大館行き。2両編成です。混みそうな予感がしたので早めに席を取っておきました。

定刻で秋田を出発!立ち客2,3人程度で思ったより混雑せず。

運行情報をふと見ると、リゾートしらかみ1号・4号が車両トラブルで「くまげら」編成で代走する、とのこと。今からだと青森から乗車できそうです。
キハ48で青森→秋田…ゴクリ…
空席があったので少し悩んだのですが、下手に旅程を崩すのもよくない気がしたのでやめておきました。

そうこうしているうちに東能代、鷹ノ巣と進んでいきます。田畑や山中を長時間走った後少し大きな町が見えてくるとなんだか安心しますね。

大館に定刻で到着。大館から3両の弘前行きに乗車。(なぜここで3両…?)
一気に青森県へと向かい、弘前へ。

その後、弘前から青森行きに乗り継ぎます。今度はまた2両…
弘前ー青森て結構昼でも混んでるイメージがあります。東日本パスの時の混雑はなかなかのモノだった記憶が。

(この日、なぜか異常に眠たく全然写真がないのでテキスト多めで失礼…)

そしていよいよ!青森に到着です。

本州の北へ

一息つく間もなくまた乗り換え。ここから津軽線の蟹田行きに乗車します。この列車は本来、三厩行きなのですが2022年8月の豪雨以降、蟹田-三厩間が不通となっているため蟹田までの運行です。

ところが車内放送や運賃表示器は三厩行のまま。対応してないんですね…

海の近くを走り抜けます。しかし、GV-E400、1両だと座席が少ない…

終点、蟹田に到着しました。長いホームにポツンと1両、なんだか寂しいですね…
「白鳥」「スーパー白鳥」が停車していたのも今は昔。

ここからわんタクの定時便に乗車します。わんタクとは津軽エリアのデマンドタクシーサービスで、日中に関してはこれが津軽線の代替輸送手段となっています。18きっぷ等の企画乗車券だと運賃は300円。旅行者としては三厩の先、龍飛埼まで運んでもらうことも可能なのが最大のメリットです。

定時便の乗客は8名で地元の方らしき乗客は5名、地元の方々は駅から離れた指定停留所以外の場所で降りる方が多かったです。拠点性を失った鉄道駅を利用するよりフリー乗降制で適当な場所に降ろしてもらう方がやっぱり便利なのかな、て思います。そういう意味では鉄道って…
おっと、、悲観的な話はやめましょう。

三厩駅前を出て、海岸沿いの国道をひた走りした後、目的地、龍飛埼に到着しました。大阪から2日、ついにここまで来た!…そういうわけで少し探検しましょう。

まずは歌碑です。赤のボタンを押すと爆音で津軽海峡冬景色が流れます。こちらの歌碑で流れるのは2番。「上野発の夜行列車降りた時から~」から始まる1番の歌碑は青森港の八甲田丸前にあるみたいです。

津軽海峡冬景色の歌碑

写真だとわかりにくいのですが風と波がすごいです。寒いのなんの、、
人もあまり多くはありません。最果て特有の寂しさ、これが龍飛埼の冬景色かぁ…

龍飛埼灯台です。怪しい雲行きと激しい風の中にそびえたつ白い灯台に、ある種の勇ましさを感じます。

階段国道は…冬季閉鎖中でした。スリップしてケガしても困るのでこれは致し方なし。とりあえずおにぎり(標識)だけでも。

ここに来たからには忘れてはいけないのがこちらの青函トンネル慰霊碑。海難事故がきっかけで具体化した青函トンネル構想。着工から供用開始まで、20年以上もの苦難の工事。悲しい歴史もありますが、開通からずっと安全・安定の輸送手段確保に大きな役割を果たしています。

日が落ちてきました。そろそろ帰りましょう。
帰りはわんタクを個人予約。誰もいない寒々しい駐車場で本当に来てくれるかすごく不安でしたが時間になるとちゃんと来てくれました…安心

三厩駅で下車。駅の待合室が開いていたため、中に入ってみました。なんとホームへも入れる模様。というわけで終点の景色を眺めます。

少しさみしい。ローカル線の終端駅にはいろいろ訪問したことがあるのですがトップレベルで寂しい景色です。列車は1年半来ていないのでさびが浮いています。そして山へむかって途切れる線路。人気のなさに、吹いてくる海からの風…

それでも駅舎内はきちんと整備されています。今にもカーテンが開いてきっぷを売ってくれそうな雰囲気。駅ノートも置いてあり定期的に管理されている様子です。

掲示されていた時刻表、よく見ると右上に2023年3月18日改正と書いてあります。しかし津軽線が不通なのは2022年8月から。あれ…?

ここからは津軽線の代行バスに乗車します。わんタクの営業時間外には別に代行バスが朝と夜に数本運転されています。こちらは正規に列車の代替扱いなので18きっぷのみで利用できます。

津軽二股で降りることを告げ乗車。真っ暗な中を30分走り大きな駅(隣接している奥津軽いまべつ駅)が見えたところで下車します。

渡道の気分、渡道の機運

煌びやかにイルミネーションが点灯していました。この隣の道の駅を抜けると津軽二股駅が。ホームも自由に出入りできるようで特に柵などは立てていない様子。

時々新幹線が高速で横を通過していくだけでこちらに列車が来るわけでもなく…

いったん奥津軽いまべつ駅の待合室に上がります。駅改札は3F。
ここから新函館北斗行きに乗車。
乗車するのはもちろん自分一人ですが列車が近づくとホームに見張りの駅員が来て安全ヨシ👉!してくれます。心強い…!

ここからは「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」で渡道します。
…ここまで読んでくださってる方、これ、使ったことあります?木古内でも奥津軽いまべつ(津軽二股)でも普通列車と新幹線の接続があまりよくなく、正直使い勝手的にイマイチでほとんど使われてないような気がします。
安く渡るには18きっぷではなく北海道東日本パス+特定特急券を使うか、海路に切り替えて船に乗るか、えきねっとのトクだ値を使うか、ですかね。

「青函トンネルに入りました!!◆◆青函トンネルのご紹介◆◆…地質調査から40年以上の歳月を経て1988年3月13日に…」
車内テロップで案内が流れます。今日も新幹線は快適、順調ですね。

乗車時間33分、木古内で下車。次の函館行きまで1時間半待ちです。駅前のセイコーマートで買い物してさっそく北海道気分を味わいます。

〆はヨンマル!完璧

ヨンマルにガタガタ揺られること1時間。終点函館に到着です。そういえばJR北海道のヨンマルは2025年で引退するそうですが、道南いさびり鉄道のほうはどうするのでしょう?

宿にチェックインして今日の行程は終了です。それではまた次回~!

今日の旅程!


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