乗車時間15時間!?サンライズ出雲91号の旅

お盆といえば!旅行!帰省!
移動手段としては飛行機、新幹線、高速バス…
も、アリですが今回は年に数回しか運転されない寝台特急「サンライズ出雲91号」に乗ってみます。

東京からのはじまり

22時前に東京駅に到着。ちょうど定期列車のサンライズ瀬戸・出雲号が発車していくタイミングでした。一瞬乗り遅れたのかと脳が勘違いしましたが、今回乗車するのはこれではなく30分後の臨時便です。

22時頃(?)に品川方から入線してきました。早めの入線、たすかります。

隣で発車準備していたのは小田原行き特急湘南号。お盆前にちょっと奮発して特急で帰るって方もいらっしゃるのでしょうか。
湘南号は隣県の小田原駅まで疲れた通勤客を、サンライズ号は遥か彼方の出雲市駅まで浮かれた気分の旅行客を運びます。同じ東海道線特急でもいろいろな需要アリ、ですね…

で、今回利用するのはB寝台シングル(寝台料金+特急料金で11400円です)
テーブルの上に食べ物飲み物を並べていよいよ15時間の旅スタートです!

22:21、定刻で東京駅を出発。出発後すぐにアナウンスが入ります。「寝台特急サンライズ出雲92号をご利用くださいまして、ありがとうございます…」
新橋を通過したあたりでコンコンとノックが。検札がやってきました。(実は乗車してからキップを用意して待っていたのですが先頭車両だった為か、少し遅くなったみたいです)

品川を通過し、京浜東北線を追い抜きながら東海道線を走ります。向こうは磯子行きとか大船行きですがこっちは出雲市まで行くんだぞー!て気分です(?)
ほどなくして、横浜に到着。
少しレアなアナウンスを聴くことができました(音声は適当に録ったので自分のXのポストを貼っときます)

横浜の次は!大阪です。静岡も名古屋も華麗にスルーしていきます。

横浜出発後、のんびり酒を飲んだりYouTubeを見たりしていましたが、気づいたら入眠…

闇夜の目覚め 

よくわからないところで起きました。真っ暗ですぐ近くに山がある場所をひた走っています。なるほど、大垣-米原間ですね。
東海道線18きっぷ横断回数10回以上の産物なのか真っ暗でもなんとなくわかるんですよね…多分あるあるだと思います。

米原駅。客扱いは横浜の次、大阪までありませんが、乗務員交代で会社境界駅で運転停車します。
隣に停車しているのは221系普通電車。米原~網干間の221系もそろそろかな…?

デッキスペースで缶コーヒーを飲みながら朝を迎えます。
時刻は6時。大阪駅に到着です。

「大阪、大阪です。お忘れ物の無いよう…」関西出身なのでなんか懐かしいアナウンスです。下りのサンライズが停車するのもかなりレアですね。

大阪の次は三ノ宮に停車。隣に停車していた快速電車の乗客が「なんだこの電車…」みたいな感じでこちらを見ていました。確かに近畿圏を通るのは普段はめちゃめちゃ遅い時間か超朝早い時間なので、存在は認知されていないのかもしれません。

隣を山陽電車が通過中。臨時列車とはいえこっちがあっさり抜いていきます。
この先明石海峡大橋のそばを通るのですが窓が反対側だったので見れませんでした…(デッキスペースは満席でした)

だいぶ太陽も上がってきました。真夏の朝8時前、もう昼のような気分です。この窓から見る空も良きです。

和気駅に停車。なんでこんなところに停まるんだ?て感じではありますが、ここで岡山行きスーパーいなばに追い抜かれます。定期特急の追い抜きも臨時便ならではですね。

岡山駅に到着。隣には7月にデビューしたばかりの新型227系(Urara)が停車中!
まだ運用に就いているのは数編成ですが、順次投入され見る機会も増えていきそうです。

峠越え道中

岡山までは車掌の肉声のみでの案内でしたが、ここから自動放送が入りました。

列車は倉敷から伯備線へ。中国山地の山間部に入ります。

美袋駅は反対列車待ちかつ後続のやくも5号に追い越されるためやや長時間の停車。伯備線は単線かつ定期列車優先でダイヤが組まれているのか、かなりゆっくり走ります。

備中高梁に到着…と思いきや駅直前で急ブレーキ。どうやら駅手前の踏切で安全確認を行っているとのこと。特に問題なかったのか(直前横断?)10分程度停車して運転再開です。

新見に到着。この先でいよいよ列車は岡山県→鳥取県へ入ります。

「走るビジネスホテル」感あります。やっぱりこの雰囲気ですよね。

やくもと行き違い待ち。窓の場所が場所なのか381系の床下機器がよく見えます。模型作るときにありがたいかも…?しれません。

米子に到着。駅がリニューアルで少し立派になりました。
ちなみにですが山陰本線鳥取方面が人身事故の影響で遅延しているとのこと。踏切確認の遅延は伯備線内で解消されてましたが、ちょっと不安要素ですね。

安来に停車。やはり反対列車がやや遅延しているとのこと。この辺りの山陰本線、結構な頻度で遅延してる気がします。米子-出雲市間全線複線化をぜひ…

この後、松江、宍道…と停車していきます(実は少し寝てました)

すると…
「まもなく終点、出雲市です。お忘れ物の無いようご注意ください。寝台特急、サンライズ出雲号をご利用いただきまして…」

いよいよ終点です。東京から15時間!長かった~!身支度をして下車します。

着きました!!
列車は車内確認した後、西出雲のほうへ引き上げていくみたいです。
この後、改札で観光キャンペーンの一環なのか駅員の方に粗品(簡単な手土産とお菓子)をいただきました。ありがたき。

この後、出雲市駅前にあるらんぷの湯に入浴。めちゃめちゃ温まりました♨

やっぱり寝台列車の旅は最高ですね。定期のサンライズ号とほぼ同じ値段で15時間も過ごせるなんて至福の極みです。まったーりした鉄道旅は人生を豊かにします(※個人の感想です)

入浴後はいよいよ…観光…!
ではなく、実家へ帰ります………(つづき

余談

どうやってサンライズ出雲91号のキップをとったのか?
もちろんいわゆる10時打ちではありません。e5489(https://x.gd/IzLZ1)です。

実はこの週、九州方面に台風が接近しており払い戻し手数料が無料になってました。なので結構な直前キャンセルが出るだろうな、と踏んで乗車日一週間前あたりからひたすら暇を見つけては予約検索を掛けていました。すると3日前あたりで空席が出たので席が取れた感じです。

サンライズ号は一週間前あたりからキャンセルが出ることがよくあります。ぜひ軽率に空席を探してみてはいかかでしょうか(?)
でも旅程を前からガチガチに組むタイプの旅ならちょっと辛いですよね、、、 もっと気軽に乗れればなぁという気持ちはあります。(それだけ人気ということなので決して悪いことではないですが)

以上です、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?