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岩を押して動かなければ仕事した事にはならない?

こんにちは、都知事です。

日に日に文章力が喪失していく中、相変わらずTwitterだけは続いているのですが、実に楽しいですね。あれやこれやと話題が流れてくるので退屈せずに済みます。

そして、ここ最近は新社会人デビューの時期も相まって、仕事に対する話題が多く流れてきているように感じます。

特に新社会人の皆さんは、多くの意見と向き合って、ご自身に合ったものを取り入れ、糧にして、何より健康的に日々充実した毎日を過ごして欲しいと老婆心ながら思うところであります。

今回気になったのはこちら。


ご覧になったことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

この図は中学校理科の教科書に出る例らしく、あくまでエネルギーのことを表しています。

(エネルギーが働いて物を動かす事を【仕事】と言うそう)

私自身、子供の頃は理科は好きではなかったのであまり覚えがありませんが、今見直してみると、ははぁなるほどと思う事が多くあり、とても楽しく感じます。

しかし、Twitterではこの図は「自分は職場で何をやっても上手くいかず、成果を出していないお荷物だ」と悲観的なメッセージを添えてアップされる方がよくいらっしゃいます。

そんな事ないのにな、気にしないでいいのにな、と思いますが、赤の他人の私がTwitterという場でそれを言っても、恐らく気持ちは届かず、不快にさせて終わるでしょう。

ですので、文字を読む事に馴染みのある方がご覧になられるnoteでこれを取り上げようと考えました。

まず、これを「人の仕事」として、本来とは見方を変えます。


①思考が整理される

岩を押しても力不足でビクともしない。
人1人の力では限界があります。

この時点で、その行動が生み出す、目に見えるような価値はありません。

しかし、諦めずに動かそうとしていると、「これがダメならああしてみよう」とアイデアが浮かぶ事もあります。

ビジネスの世界では「ラバーダッキング」という手法があり、ヒヨコちゃんに問題点を話しかけ、喋っているうちに思考が整理されていくという問題解決の手段です。

(社畜ちゃん漫画で読みました)

これは自分自身との対話であり、問題解決の糸口が自分の中に隠れているのはよくある事です。

岩を押す事で、自分の中で問題が整理され、別の手段を思い付いて行動の幅が広がるかもしれません。

②仲間が助けてくれるかも?

次に、仕事とは組織で行う事が多くあるので、あなたが頑張って岩を押している姿を見て、誰かが助けに来てくれたり、助言をくれたり、応援してくれるかもしれません。

鬼滅の刃の16巻で、岩柱の訓練で「岩を一町分押して動かす」というものがあります。
(一町=約109m)


炭治郎は呼吸を使ったり、身体の使い方を変えたりしますが、なかなか岩は動きません。

そんな姿を見て、同じ鬼殺隊の仲間である不死川玄弥がアドバイスをくれます。

これにより、炭治郎は岩を動かす事ができ、更に強くなり、鬼と戦う事が出来るのでした。

このように、「漫画の話でしょ」と思われるかもしれませんが、これがなかなかバカに出来ません。

一見無意味でも、人が一生懸命頑張っている姿というのは、人の心を動かすのには十分なエネルギーになります。

無意味でも、結果が出なくても、ただひたすら一生懸命に頑張るというのは、大人になればなるほど出来なくなります。

なぜなら、大人になったり、出世したりすると、知識や経験を活かして効率的に物事を進めるようになり、自分が身体を張って頑張るという選択肢を取らなくなるからだと、私は考えています。

大人はやらなくなる、出来なくなる。
だからこそ、それをやろうとしている人の姿が美しく見え、応援しよう支えようという人が現れる。これが、岩が1ミリも動かなくても押し続ける事の大切さです。

これをご覧になられている方の中には、「でも自分は仕事が出来なくて周りに迷惑をかけているし」とか、「自分が役に立たなくてつらい」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方には、「諦めずに、逃げずに問題へ立ち向かっていれば、いつかその姿を見て誰かが助けてくれる。逃げずに戦っていれば、その戦いの中で成長して、もっと誇れる自分になれる」とエールを送りたいと思います。

何者でもない私でさえ、今はこんなにも多くの方に支えていただいているのですから。

ではまた。

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