見出し画像

ヒンドゥー政権、トップスターのホットな映画上映中止を警告

映画の中の一曲の衣装が問題に

この冬公開されるボリウッドの超大物スター主演の映画が物議を醸している。
問題となっているのは2023年1月に公開予定の「Pathaan」。
主演はシャー・ルク・カーン(SRK)とディーピカで、超ホットでゴージャスな二人のダンスが注目されている。
中でも問題となっているのはスペインのロケ地で撮影された一曲の衣装だ。
ディーピカはサフラン色の水着を着用しており、これがヒンドゥー教政権のお偉い方々の目に留まった。

インドの中央に位置するマディヤ・プラデーシュ州ではこのこの曲を削除するか、衣装を変更しないと上映を中止すると示唆している。

なぜサフラン色はタブー?

サフラン色はヒンドゥー教の高僧が身にまとう色で神聖であるとされている。
インド国旗はサフラン、白、緑の横三食の中央にアショーカ王の法輪を配しており、サフランはヒンドゥー教、緑はイスラム教、白は2宗教の和解とその他の宗教を表す。
「サフランは我々の信仰そのもの。それをこの映画では踏みにじっている」とのこと。


揺れ動くインドの映画検閲制度

ボリウッド映画はラブシーンの代わりに唐突に始まる歌とダンスのイメージがあるが、背景には映画検閲(1952年に制定、1983年に修正)の法律がある。
セックス、裸体、社会不安、暴力等の描写は劇場映画の映像から削除されるため、表現可能な歌やダンスで置き換えられてきた。

ただし、スマートフォンの普及などによる国際化の影響でインドの映画に対する意識も変化しつつある。これは2016年にインド進出したNetflixによるものも大きい。

インドでは年間1900本以上の映画が製作されているとのこと。

ひとこと

色にはいろいろな意味が含まれているので安易に使用できないな

なお、ヒンドゥー政権(BJP)は、ディーピカが2016年のジャワハルラール・ネルー大学(JNU)での扇動騒動に関わったトゥクトゥクギャングを支持していたことなどから目をつけていた、などともニュースには書かれている。