月和茶でみーつけた!
久しぶりの東京出張。
商談の合間に吉祥寺に出向いた
これまた久しぶりの会食ランチだった。
こういうコミニュケーションを
わたしはたくさんとりたいし
大切に思っている。
今回訪れたのは…
「月和茶」
吉祥寺の東急を過ぎてすぐ左に曲がる。ひとつ目の十字路を過ぎてすぐ右側のビルの二階。看板はちょっとわかりにくい汗。最初は通り過ぎてしまいました苦笑。急勾配の階段を昇るとお店の入り口が見えます。
初めてなのでおそるおそる扉を開け、二人分の席を告げて案内されました。階段の狭さからすると店内は意外と広く二人であれば会話に気を使わずに話せる十分なスペースがありました。まずはお腹を満たします。
楊家魯肉飯(台湾の国民食肉かけご飯)
肉醤米粉湯(台湾肉みそ汁ビーフン)
はい。美味でした。魯肉飯はしゅみしゅみでお箸では掬えないくらい。ステンレス製のレンゲが大活躍。汁だくのまま頬張れて幸せ♡。ビーフンも歯応えあってスルッと食べ切れます。
仕上げのお茶
龍井茶と桂花茶を頼みました。ここで人生初体験!お茶を飲んで反射神経が働いたのです。龍井茶が苦過ぎてからだが跳ねました笑。話に夢中で時間を置き過ぎたようです。この驚きを大袈裟でない証明にお茶をシュアしたら…やはり同じ様に飛び跳ねていました笑。二杯目からは上手に淹れれたので美味しく仕上がりました。
食後のお話
本題です。二人きりのご飯は数年ぶり。なんとなく気になっていたのもありその機会をつくりました。久しぶり過ぎたのでいろいろな話題を一通り終えた時に聞いてみました。
「楽しい?」
顔は微妙に曇り、悩みがあることが伝わってくる。どうやら何をしたらいいかわからなくなっているとのこと。なるほど…それは
自分探し
これきたかー。と率直に思った。でも本人は深刻だ。どう解きほぐすか考えた。何を隠そうわたしもそれは探し続けている。そして未だ答えは見つかっていない。ううん。答えを必要としなくなってきていた。次いで出た言葉が
「自分て無くない?」
なんだかそれを言ってしまった。店内に飾ってあるお花を指して、お花って自分では綺麗と思って咲いてないし。人もさ生の自分を見ることはできないじゃん。だから見てくれる人が居て初めて自分てものが存在してるよね?
何を伝えたかったのだろう。素直な彼女は納得していた。でもピントが合っていないのは表情で分かる。角度を変えてみる。
「素でいられてる?」
要は鎧を脱げてますか?のわたしなりの常套句だ。当然の答えが返ってくる。
「人によります」
確かにそうだよね。でも掘り下げていくと結構少ない。そして年下や部下の子にかなり気を遣っていることが分かってきた。
彼女は、とてもいい子だ。彼女のことを悪く言う人を聞いたことがない。誰からも慕われるし、集うメンバーは癒されたりもする。清楚な空気を纏い。長身でお洒落で童顔の割に低めの声が魅力度を高めている。ただし、そのどれもがコンプレックスであるとのこと…これはなかなか抜け出せないかも。と、わたしにも焦りが出てきた。
さらに話を深めてスイッチを探していく。なんとかしてこの会食で励ましたいし、少しでも彼女自身が楽しめるヒントを見つけ出したい。
自分に置き換えてみる。八方美人で人誑し。確固とした自分なんてなくても、のらりくらりと楽しめている。それを言い方変えて、例え話も繰り広げ伝え続けた。
なかなか見つからず。また会えるし。次の機会の課題にしよかなぁと諦めかけた。彼女の控えめで整った髪を眺めてぽそり…
金髪にしてみたら?
なんも考えなしに口に出た言葉だ。似合うかもわからない。キャラではないのは百も承知。そこで席を立つつもりだった。
わたし、それしたかったんです!
え?
金髪にしたかった
!!
これは思いもよらなかった。なぜしないの?と聞くと、わたしがしちゃダメだと思ってて。と。彼女は自分は既にしっかりあって。それを出してないだけだった。みんなが求めるキャラをきちんと演じきっていた。
それに違和感と脱力感が一気にきたのだ。だから疲れちゃったんだね。
そこから堰を切ったように、本当はこんな格好もしたいし、あれもしたいしこれもしたい、そして気を使いたくない。と出てくる出てくる。なんだよかった。自分探しなんて必要ないね。彼女に必要なのは
自分を開放すること
周りにいる人に理解なんてされなくっていい。似合わなくたっていい。自分が思うように解き放って自由に自分を表現することを欲していた。
わたしがわたしで在りたい
それだったんだね。なんとか気づけてよかった。ハイトーンカラーに染めた頃に会う約束をして彼女とバイバイをした。今から楽しみだ☺︎