詩|白鳥
北へ渡る白鳥が
今年も確かなまなこで 湖に帰ってくる
そのさすらいは 一点を向き
命を美しく保ち 心を光らす
冬に想像される美しさは
雪をかぶった山の頂
きびしく凍る水面
霜が溶け始めた朝の微光
白鳥の佇まい 飛び立つ後姿
ヒトの心は相変わらず
さすらおうかどうしようか迷っている
もうさすらっているのに
(詩集『水は器に合わせ形を変えるでしょう いつか 思いもよらぬときに』 所収)
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北へ渡る白鳥が
今年も確かなまなこで 湖に帰ってくる
そのさすらいは 一点を向き
命を美しく保ち 心を光らす
冬に想像される美しさは
雪をかぶった山の頂
きびしく凍る水面
霜が溶け始めた朝の微光
白鳥の佇まい 飛び立つ後姿
ヒトの心は相変わらず
さすらおうかどうしようか迷っている
もうさすらっているのに
(詩集『水は器に合わせ形を変えるでしょう いつか 思いもよらぬときに』 所収)
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