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病床ノオト

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入院中に感じたこと
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記事一覧

詩|境界

純白さが 病院の廊下を どこまでも追いかけてくる 私を外へ押し出す 時間が確認されたがって…

あさぎ とち
6か月前
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詩|黄昏の足跡

みずうみのほとりに病院があって みずぎわに少女が立っていて 少女なのに 病院に入っていて …

あさぎ とち
7か月前
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詩|とうさん

予兆は まったくなかった その日の夜も 食事前いつものように 若い連中とバカ話をしていた …

あさぎ とち
9か月前
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詩|上がり框

(すき間が生まれぬように細心の注意を払う)ガラガラガラ。古い玄関の引き戸が開き、閉まる。…

あさぎ とち
9か月前
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詩|病床ノオト―白い壁

ことあるごとに 白い壁 圧迫してくる 何もかもの 白さ 食事の時間に 白い壁 薬といっしょ…

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詩|病床ノオト―境界

大輪の花が咲くことも 木の葉が枯れおちてゆくことも 成熟だという 季節にゆだね めぐる風に…

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詩|夏のさかりまでに

夏のさかり ひとりのベテランのOTR(作業療法士)が 病院を去った 正確には “去っていた” 「最近、見ないね」 私たちが知ったのは ずいぶん後のことだったから 事情があったのか 何らかの思いからか さよならなど 一言もなく 私たちの前から去っていった OTの先生は遊び相手のようなもの いや そう思わせることで 快方に導かせるもの だから 楽しい遊び相手だった その良い想い出しか浮かんでこない 一生けんめい 何をしているんだろうと思っていた 彼が最後に花壇をいじ

「エッセイ・二段のギア」

ギアは勝手に二段おりた 宿主を生き永らえさせるために  一段、詩のことはほぼ頭から消える …

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myself

生きれそうかね? 生きているかね? 生きてみるかね? 生きているのだからね。 (詩誌『詩…

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まいおりる

その佇む桜の名前を 私は知らない 病院横の広い原っぱのようなグラウンドまで 長い石の階段…

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森のベッド

ナースコールとラジカセのコードが 交差したまま放置されている おそらく 自分ではなく 街が…

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遊泳

みずうみに ばしゃっと飛び込む 水が四方八方にはね わたしは笑顔で浮かび上がる 謎が解ける…

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静かな歩幅

静かな歩幅で 湖畔の夜が近づいている わずかな光にきらめく湖面 静かに 静かに 近づかねば…

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