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乳がんと妖怪たちと、のりりんと

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興味を持ってくださってありがとうございます。うにさんです。 2021年、乳がんステージ2b、ルミナルBと診断されてから、抗がん剤、温存手術、リンパ節郭清、放射線、分子標的薬、ホル…
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2023年7月の記事一覧

いつも通りがやさしい。のりりんとウィッグ選び❣️

いつも通りがやさしい。のりりんとウィッグ選び❣️

ケアマネさんとの電話をのりりんに報告すると、のりりんも少し安堵した様子。父のショートステイの日程は、連絡待ちだ。
のりりんは、スマホの画面を見せてくれた。

「こんなの似合うと思うんだよね〜。どう?」
のりりんが見せてくれたのは、楽天市場のウィッグ画面だった。割と普通のセミロングの髪型。密かにピンクを狙っていた私は、無難さにちょっと詰まらないと感じていた。
「ウィッグは初めてで、何を基準に選んだら

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がんと告げて、絶句される。

がんと告げて、絶句される。

告知の日はまだまだ終わらない。
診察とがん支援相談室の面談、検査の説明と同意書の署名が終わった。まだ、昼過ぎだ。病院の会計を待つ間、私は通話エリアから父のケアマネジャーに電話をした。

「突然で申し訳ありません。ちょっとご相談がありまして・・。実は、私乳がんになりまして。来週から抗がん剤治療が始まるのですが、とても父の介護ができる状態ではなくなると思うので、できるだけ長くショートステイをお願いした

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がんになった私って、「特別」? 相談室面談

がんになった私って、「特別」? 相談室面談

それにしても、告知から治療開始までの1週間は実に忙しい。仕事の調整、抗がん剤治療の準備など、やらなければならないことだらけなのに加えて、検査が2日追加された。
待合室でほっと一息ついたところで、看護師さんから別室に呼ばれた。ここで、想像もしていなかった驚くべき展開が待っていた。

そう、診察室までは日常と地続きだったのだが、この後、がんという病の「特別」がスタートした。

私とのりりんを別室に呼ん

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