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マーケティングを阻む疲労の回復方法

とっても久しぶりに筆をとります笑
さて、私の身辺環境も様変わりし、法人化し、株式会社化致しました。
ほぼ形だけのサイトですがお話ししたい人はお問合せより、ぜひ。

ここ1年は大きなプロジェクトの一翼を担うよりはプロジェクトを組成する活動に力を割くことが大きくなってきました。

アフターコロナを迎え、人々の生活は元に戻りつつあるようですが失ったものも非常に大きいように日々感じます。

それでは今何が起きているのか?
あえてマーケティング最前線で戦っている現場からの視点で経営者の方や部門部署長の方向けにマーケティング活動を阻む"アフターコロナの疲労感"について解説したいと思います。

①分析することへの疲労

筆者はいわゆるデータの名のつく部門部署で分析に関わる仕事をしょっちゅうしてきました。
ただこれは声を大にして言うことは憚られますが、昨対比レベルの分析は最早意味をなさないといえます。
それはここ数年の生活が異常事態であり、極めて当たり前のことの結果を得るためにかける分析工数が無駄、ということです。

これが学術的な分析ならアレなのですが、こと物を売ることをゴールとしたときにそんな工数や費用はよりよい方向に使うべき、というのは分析を依頼される立場から思っていたことです。
ただ、運用コンディションを測る、ということは重要なので、なるべくフォーマット化されたレポートで運用する、スキームづくりには注力した方が良いでしょう。

②システム導入・運用への疲労

CDP、MA等々ツール導入やシステム連携開発、PDCA運用といったいわゆるマーケティングDX関連のことにはひとしきり関わってきました。
ただ、往々にして言えるのが"自社で使いこなせなければ費用対効果もない"ということです。
ツール契約して、フタを開ければエンジニアが必要であったり、そもそも初期設計なきままに何となく使える代物では無かったり、、、

そして持ち上がるのは上記に対する費用対効果の証明話です。
単純にツール代+人件費+外注人件費+保守管理費+制作費、これらの費用を賄えるだけのインパクトをもって判断する必要があります。

往々にして"一斉配信を定期的にやるでいいんじゃないの?"にクリティカルに切り返せる話は正直聞いたことがありません。
一方でそれはCSの話であり、当たり前レベルでやることと割り切ってやっている企業の方がなんだかんだ上手くいく気がしてます。
このあたりはCSとLTVの関係性を理解している方が強い、というのがあるのでしょうね。
セグメントを切ることへの意味、これをユースケースとして考え、強い意志を持ちながら実行できる人材が必要です。

③体験への疲労


ブランドにおいて"体験"はとても重要な施策だったり、価値です。
ただ、それがカスタマージャーニーにおいてどこで、どういう役割をするか無きままにやっていると何が良いのかわからず、ひたすらにこなすことが仕事になりえます。

ここはオペレーションマーケティングを切り分けて考える必要があり、それぞれに部署や人を分けて集中させた方がいいと考えます。
スキルセットも異なった方が良いでしょう。

どう表現するか?のディテールと何を残せればいいか?という俯瞰論は上記2つの視点から考えた方が良いということです。

KPIといった言葉が頻発しがちですが、筆者はKPIといった言葉は極力使わずに"指標"、"施策によって得たい成果指標"というように誰が見ても解釈が近くなるようにすることが重要と考えます。


如何でしょうか?
こういった疲労感は"全体最適化と個別最適化の違い"が生み出している気がします。
つまり、全社的にはそうすべきだけど、ウチの部署には関係ないし。といった姿勢です。

組織である以上視点が異なるのは致し方ないのですが、これらの停滞を防ぐには経営レイヤーで判断すること、もしくは経営レベルの課題である認識を現場まで浸透させる活動が必要です。(平たく言うと焚きつける)

もっともっと平たく言うと商流上の顧客とエンドユーザーを分けたうえで、エンドユーザー(生活者)を理解しているか?ということです。
やっていないのであれば初手はまず観察から始めましょう。意外と分かったようで分かっていないことがたくさんあるはずです。


もし、皆さまの事業活動において「そうだなぁ」と思うことがあれば幸甚です。


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