今年のM-1グランプリは2004年大会に似ている
今年の『M-1』は2004年大会と似ているなと思っています。
なぜかというと、2001年の第1回大会のファイナリストを観た時に全国区ではほぼ無名かもしれないけど、すでに『爆笑オンエアバトル』で活躍していたり、漫才の賞レースなどですでに有名になっていた芸人がほとんどだったからです。
麒麟以外はお笑いフリークならすでに知っているメンツだったんですね。
【M-1グランプリ2001ファイナリスト】
中川家、フットボールアワー、チュートリアル、アメリカザリガニ、おぎやはぎ、キングコング、麒麟、ますだおかだ、DonDokoDon、ハリガネロック
それは第3回の2003年大会まで続いて、『M-1』というのは『オンエアバトル』の延長戦上にある大会なんだと勝手に解釈しました。
しかし2004年大会は違いました。
東京ダイナマイト、トータルテンボス、南海キャンディーズ、POISON GIRL BANDなど、当時は全くの無名の芸人がファイナリストに名を連ねました。
【M-1グランプリ2004ファイナリスト】
千鳥、タカアンドトシ、東京ダイナマイト、トータルテンボス、南海キャンディーズ、POISON GIRL BAND、アンタッチャブル、笑い飯、麒麟
彼らの特徴は、漫才が上手いというより、今まで観たことのない新しい形の漫才をする人たちでした。
過去3大会は、麒麟、笑い飯、千鳥とノーマークの無名の芸人を1組上げる程度でしたが、2004年大会は、そういう芸人をたくさん決勝に進出させたんですね。
で、キングコングとかスピードワゴンとか有名所のコンビが準決勝で敗退したもんですから、当時は結構ネットが荒れたんですよね。
「今年のM-1は終わってる」
「全然知らないコンビばっかり!」
「◯◯より◯◯だろ!」
とかね。
話を戻して、今年の『M-1』はからし蓮根、ミルクボーイ、インディアンスなど、ファイナリストの9組中7組が初出場。
和牛、ミキ、カミナリ、天竺鼠などの有名所が準決勝で敗退しています。
なんか2004年大会と似ていませんか?
ネットの荒れ具合も似たような感じでした。
2004年大会は、南海キャンディーズ以外の初出場コンビは良い結果を出せませんでしたが、後の『M-1』の方向性を決めた大会になりました。
それは『M-1』とは、有名無名関係なく、新しい革新的な漫才をやるコンビを評価する大会。
「ヤホー漫才」のナイツ、「ズレ漫才」のオードリー、「ノリボケ漫才」のハライチとかがその代表例ですね。
今年は有名所はかまいたちくらいで、ほとんどが無名の芸人ですが、その変わりに新しい形の漫才がたくさん観れる大会になると思います。
なので、今年のM-1を観る方は僕が書いた今年のファイナリスト紹介を観ながら、大会を楽しんでもらえると嬉しいです。
M-1グランプリ2019ファイナリストについて書き殴ってみた①
M-1グランプリ2019ファイナリストについて書き殴ってみた②
M-1グランプリ2019ファイナリストについて書き殴ってみた③
『M-1グランプリ2019』は、12月22日(日)の18時34分から3時間半の生放送です!
2019/12/22
飛田将行 とびたまさゆき
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