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誕生日プレゼントに大山悠輔のホームランをもらった【4/19 対ドラゴンズ戦○】

個人的な話だが、28歳の誕生日を迎えた。とはいえ1人暮らし男性の誕生日なんて、いつも通り仕事をこなしていつも通りの1日を終えるだけだ。僕はお酒も飲まないからどこにも寄らずまっすぐ家に帰る。
戻った家でテレビを付けて、タイガースの良いところが見られたら、それで良い1日だったなって思える。

大山悠輔の第3打席。今年のどの試合より、バットのいい音が響く。打球がぐんぐん伸びていき、バックスクリーンに飛び込んだ。待望の今シーズン第1号ホームラン。本当にこれまで1本も打っていなかったと思うくらいの当たりだった。
開幕から3週間経っての1発は、今まで1番待ったかもしれないけれど、その分喜びも大きい。
オープン戦も終盤にさしかかっていた頃、大山は試合を欠場するようになった。下半身のコンディションが思わしくないと報じられていた。加えて、神宮球場のスワローズ戦では守備の際に打者と交錯。試合が一時中断するほどの事態だった。体の状態は、決して万全ではないだろう。
だからといって、大山への攻めが緩くなるわけじゃない。むしろ打線の中心打者を起こさないように、相手は容赦なく厳しく攻めてくる。試合に出ながら体の状態を戻していくのは、決して簡単なことじゃない。
自分の体、チームの勝敗、色んなものと向き合いながら今の大山は戦っている。それは並の選手が背負ったら潰れてしまうかもしれない。そんなものと向き合っていることを知っているからこそ、タイガースファンは大山の1発に歓喜した。


4点リード時に飛び出したソロホームラン1発。ベンチでは木浪聖也と森下翔太がハイタッチをしている。甲子園に大歓声が響く。展開的にはもっと盛り上がるホームランもあるはずなのに、打球がスタンドに飛び込んだ瞬間ものすごい歓声が響いた、それはきっとみんなが、この男のホームランを待ち望んでいたから。

大山からもらった最高の誕生日プレゼント。
ああ、今日もいい1日だったな。

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