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セ界最強バッテリーを目に焼き付けろ【5/30 対ライオンズ戦○】

村上頌樹がすごい。いつか必ず1軍で投げるところが見られると思っていたけれど、まさかここまで大活躍すると予想していた人はほとんどいなかったのでは。オールスターのファン投票の中間発表では堂々の1位。球場で配布されているマークシートの投票用紙に村上の名前はない。彼に投票するには特定の選手に入れるためのイレギュラーなマークをするか、インターネットから票を入れるしかない。マークシートにない選手が上位に来るのは異例のことだ。組織票だって言う人もいるけれど、タイガースファンに認められなきゃ組織票だって入らない。

村上の球を受けるのはキャッチャーの坂本誠志郎。村上の良さは坂本によってさらに引き出されているように思える。
四隅への制球力が抜群な村上とキャッチング名人の坂本。この2人がコンビを組むと、バッターに手を出させない最強のボールが誕生する。村上がコースギリギリに投じて、坂本が寸分違わないところでボールを捕る。コースが良すぎて打者が固まったように動けないときもあれば、意表を突いて反応すらさせないときもある。村上が奪った見逃し三振の数は16。これは両リーグ最多だ。

村上の直球は制球にも優れているが回転数も優秀で、つまり低めに投じられても垂れることがない。重力に負けて少し落ちると見切って打者が低めを見送る。普通のピッチャーならそれでいいのかもしれない。だが、村上のボールは垂れない。坂本が低めの球を着実に拾う。7回に見逃し三振となったライオンズ・鈴木将平は驚きを隠せなかった。低めをしっかり見逃せたと思ったのだろう。村上と坂本は3つ目のアウトを取って、堂々とベンチに歩いて帰った。

坂本が1軍でバッテリーを組んでいる先発ピッチャーは皆コントロールが良い。抜群の制球力と坂本のフレーミングが合わさって、最強のボールになる。

この2人の活躍が見られて、僕は幸せだ。

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