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ここしかない!【4/13 対ジャイアンツ戦〇】

送球のコース、高さ、タイミング。1つでも狂いが生じていたら、果たしてこの日の試合はどうなっていたか分からない。まさに「ここしかない」プレーだった。

ライトでスタメン出場した板山祐太郎が、鋭い送球をサードへ送り、ランナーをアウトにした。先発の西純矢が3連打を浴びて失点した直後のプレーだった。ノーアウト1,3塁と1アウト1塁では状況は大きく違う。結果、西は後続を抑え、6回1失点で今シーズン1勝目を掴んだ。

ジャイアンツ・門脇誠が一二塁間を破る当たりを放つ。板山が回り込むようにしてボールをグラブに収める。捕ってから送球に移るまでが早い。2軍で内野も守った板山ならではの動作だ。
板山から放られたボールがワンバウンドでサードの渡邉諒に送られる。ランナーのL.ブリンソンも懸命に走ったが、送球のほうが早かった。3塁ランナーは生還したから東京ドームは大いに湧いたが、次なるチャンスの目は確実に潰した。

岡田彰布監督は就任時から「守り勝つ野球」と繰り返し発している。これだけの投手陣を抱えているチームだ、その発想になるのが自然だろう。
その意識はレギュラー選手以外にも浸透している。この日はたくさん守備のファインプレーが出た。渡邉、木浪聖也、そして板山。みんな開幕スタメンから外れたメンバーだ。

バッターに打たれて不安そうな表情を見せたピッチャーが、味方のファインプレーでぱぁっと明るくなる瞬間が好きだ。今年はたくさん見られたらいいな。

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