見出し画像

佐藤輝明に期待していること【2/23 対ジャイアンツ戦●】

昨年のタイガースは夏場から順調に貯金を積み重ねた。ファンの立場で外からチームを眺めている僕であっても、タイガースが成熟したチームになっているように感じた。近本光司や大山悠輔はどんな試合でもブレず、毎日少しずつヒット数や四球数を積み重ねた。木浪聖也と中野拓夢は自分が処理できる範囲の打球を確実にアウトにした。

日本一になって迎える2024年のシーズン。もちろん彼らの飛躍を信じているけれど、既に持っているものを出してくれれば自ずと結果も付いてきてくれるだろうという思いもある。
では、今のタイガースにまだ残されている「伸びしろ」は何だろうか。
これは自信を持って言える。佐藤輝明だ。

打率.263、24本塁打、92打点、OPS.837。
これが昨シーズンの佐藤輝の成績だ。投高打低の傾向がある今のNPBでこれほど打てている選手はそう多くない。

でも、まだ伸びしろしかないと思っている。
佐藤輝の大きな体の内側にはまだまだたくさんの可能性が秘められている。
それが全て表に出ていないにもかかわらず、昨季あれだけの成績を残したのだ。


佐藤輝のスイングに合わせて、ボールがものすごい角度で飛んでいく。打球は勢いを失うことなく伸びていき、ライトスタンドの防球ネットに突き刺さった。これまで何度も驚かされてきた佐藤輝のホームランの中でも、過去一番だったかもしれない。
人は完璧すぎる当たりを見ると、頬を引きつりながら笑うことしかできなくなるのだなと思った。

僕の記憶が正しければ、昨シーズンの佐藤輝に今回のようなホームランはなかったはず。打ったのは決して簡単な球ではなかった。インコース低めに制球された初球。1度もミスショットすることなく完璧に捉えた。あまりにもスムーズにスイングするものだから最初は失投かと思ったけれど、全然そんなことはなかった。佐藤輝がすごすぎた。

だが、このホームランもきっとすさまじい選手になる序章にすぎないはず。まだ伸びしろは彼の中に残っている。今日打ったホームランがそうだったように、この選手は僕らの想像の遥か上を超えていくポテンシャルを秘めている。

僕がこれからの佐藤輝に期待していること。
何もかも規格外なプレー。その一点のみだ。


この記事が参加している募集

スポーツ観戦記

野球が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?