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全社員参加型組織が大切な理由④ノーレイティングの導入が主流に

▼従来の評価方法がイノベーションを阻害する!?

こんにちは!Tobe-Ruの戸澤です。

評価制度を導入している会社は多いと思います。

ただ、この評価制度の運用方法を間違えると、組織の崩壊に繋がったり、イノベーションの阻害要因になったりします。

国内企業でよくある評価制度は、定量評価と定性評価があり、全社や部署内の業績指数で掛け合わせる方法で一律に評価を行う方法です。

終身雇用制が流行っている時代や一生涯この会社で勤めようと思っている社員にとってはこのような評価がベストかもしれませんが、会社と社員の相互的成長を考慮した場合は、不適なことがあります。

このような従来の画一的なランク付け評価を「レイティング」と呼びます。

私も前職時代にレイティング評価の経験はありますが、出世を意識するときには分かりやすく有効的だったりします。ようは評価が一律でより明確なので、評価の内容に自分の行動を合わせにいくことができます。ただし、ここに本質的市場価値や目指す姿は考慮されていません。

▼ノーレイティングが主流な時代に

画一的にランク付けするレイティングからノーレイティングの概念が国内でも浸透しつつあります。

ノーレイティングとは、ランク付けすることなく、社員1人1人と向き合いながら、定期的に相互コミュニケーションを取りながらフィードバックを行う方法です。

つまり、全員一律ではなく、社員それぞれ目標設定を行い、その目標に対しての達成度合いを見ていくわけです。

まさに、他人との比較から、自分との闘いですね!

会社に合わせるのではなく、自分の成長プロセスから評価を受けるわけです。

今は、労働意欲や動機の多様化、プライベート環境の多様化、将来像の多様化、ジェンダレス、多国籍…と生き方自体が十人十色です。

だからこそ、ノーレイティングの考え方は今風と言えるのでしょう。

▼ノーレイティングは全社員参加型組織の1つの手法!

レイティング評価では、実績や経験が不足する若手は埋もれます。

ノーレイティングは、長期的な目標ではなく、短期目標達成の積み上げなので、全員にとって成長が生まれすい環境が出来上がるのです。

全社員参加型経営とノーレイティングは相性抜群なのです。

▼ノーレイティングにはMVVの共通価値観は不可欠!

ノーレイティングはメリットだらけに思えますが、危険も潜んでいます。

それは、Mission、Vision、Valueの共通価値観が浸透していることです。

このMVVがないと、社員1人1人の考え方がバラバラになるため、動物園状態になる可能性があります。

また、ノーレイティングを運用するためには、管理側の負担が大きくなることと管理側のフィードバックの仕方がとても大切です。

このあたりのことを注意しながら今後の組織戦略を見直すきっかけにしていただけたらと思います。

▼本記事のまとめ

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このようにノーレイティングは今の時代にマッチしており、全社員参加型組織を創るためには有効的な手法です。

ただし、導入段階でのバックグラウンドがとても重要です。

ノーレイティングに限らず、会社の方向性を示した上で社員1人1人と向き合うカルチャーを目指してください!

次回は全社員参加型組織が大切な理由の最終章

「全社員参加型組織が大切な理由⑤働き方改革・リモートワーク時代は「管理」から「参加」へ」

をテーマにご紹介させていただきます。

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