組織をよくしたいと思って行動する、その1つ1つが組織開発そのもの
こんにちは。ToBeingsコンサルタントの古賀です。
私が初めて「組織開発」という分野を知ったのは2017年。
ある大手企業の組織開発部での勤務がきっかけでした。
その企業との面談の場で、「組織開発的な取り組みはどのようなことをしていましたか?」と聞かれたのです。
私はいくつかのベンチャー企業で12年ほど一通りの人事業務をしていたのですが、
「組織開発」という言葉を聞いたこともなければ、そういった分野があることも知りませんでした。
ご縁があり大手企業の組織開発部の仕事に携わることになりましたが、組織進化の本やWeb記事を読んだりしても、そもそも用語がわからず四苦八苦。
「早く組織開発のことを勉強しなくちゃ」とか「私に組織開発の仕事が務まるのだろうか。何をすればいいんだろう」と不安だったことを覚えています。
でもその後、私がベンチャー人事時代にやっていた仕事の内容を、長年、組織開発コンサルをやっていた同僚に話したところ「古賀さんがやっていたことって組織開発の取り組みだよ」と言ってもらってビックリ。
時が経ってしまってうろ覚えなのですが、こんなことをやっていたと話した記憶が...
年に2回、管理職を除く全社員と面談し、その内容を評価育成会議の参考にしていた
上司でも部下でも、「ちょっといつもと違うな」と思ったら声をかけて話を聞いていた(今でいう1on1に近いかも)
社長や役員の思いをメンバーに伝えたり、逆にメンバーの声を役員に伝えていた(私は社長や役員に対しても、結構ハッキリ物申してた)
社長や役員と組織構成を考えていた
「組織開発」というと、正しい手法や考え方があって、たとえばそれは組織診断をしたり、様々なツールを駆使してワークショップを開いたり...というイメージだったのですが、実はそうではなかったんですよね。
もちろん組織診断をして施策に活かす、ツールを使ったワークショップを実施する、というイベント的な取り組みも組織開発の1つです。
でもむしろ大事なのは、もっと組織を良くしたいという思いだったり、日常の中で交わされる会話だったり、他者の声に耳を傾けることだったり。1つ1つは些細なこと、小さなことを積み重ねていくことが組織開発そのものなんだと思っています。
もしかすると、組織開発って何をすればいいのか分からない。どこから手をつければいいんだろう?と思っている方もいるかもしれません
でも実は昔の私のように、すでに取り組んでいることが「組織開発の取り組み」ということもあり得るのです。
ご自身が「組織をよくしたい」と思って取り組んでいることを書き出してみると、すでに意外とたくさんのことが出来ているかもしれませんよ。
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