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MVVアップデートから語るメダップの開発組織

メダップで取締役CTOをしている馬場です。
今回の記事では、弊社の開発組織について普段とは違った視点から私が日々考えていることを書き起こしてみました!
ぜひ最後まで読んでくださいー。

先月、弊社では会社のMVV(Mission-Vision-Value)を大幅にアップデートしました。
(今回のアップデートでは、割石さんに全面サポートいただきました!)

また、それに伴って会社のロゴなどVI全般もアップデートしています。
詳しくは、弊社代表柳内のnoteをぜひご覧ください!↓↓↓

今回のMVVアップデートでより明確になった
なぜやるのか?(Mission)、何をやるのか?(Vision) について、弊社の開発組織とリンクさせながらシェアできればと考えています。
(Valueに関しては、上記記事の説明に尽きるので、省略します)

はじめに - Mission・Vision・Valueの位置づけ

Mission・Vision・Valueに関しては、それぞれ下記のように定義してあります。

  • Mission: 創業者が創業した思い / 打ち出しの方向・確度

  • Vision: メダップのいまの目的地

  • Value: Vision達成と戦略実行のために、日々こうやって考えよう/動こうという指針 (今回は省略)

なぜやるのか? - 医療の可能性を、テクノロジーで開放する

今回アップデートされたMissionを受けて、メダップがより一層テックカンパニーとして病院業界、ひいては医療業界と向き合っていく想いを明確にできたと考えています。

これまで foro CRM を提供していく中で、医療従事者の方々が持たれている熱い想いに多く触れてきました。
その一方で、業界特有の複雑性の高さからくる属人化/煩雑さが増したオペレーションやシステムが多く点在した業界であるとも日々感じています。

私はこのMissionを「病院業界に存在している構造的な負をリファクタリングすることで、本来のポテンシャルを最大限発揮できる環境を整備すること」だと捉えています。
そしてこの「構造的な負のリファクタリング」こそが、医療業界のサステナビリティにつながっていると信じています。

開発組織としては、システム側でこの複雑性をどう表現するか?どこにドメインの境界を置くべきなのか?といった観点から業界特有の複雑性に向き合い続けることが重要です。アプリケーション / データ / サービスレベルでアーキテクチャが非常に重要であり、開発組織のケイパビリティとして高い設計力はマストだと考えています。

何をやるのか? - 経営から、病院を変える。病院から、医療を変える。

現在のメダップが目指すゴールは、「プロダクトを通じて、より効率的・高度・無理のない病院マネジメントを実現し、病院で働くすべての人々が、より活躍できる世界を実現すること」です。
その中で、いまは病院向けのCRM(顧客管理)システムである「foro CRM」を提供しています。

CRMシステム自体はSalesforceをはじめ数多く存在していますが、病院業界のペインに向き合ったCRMシステムを提供しているのは、メダップだけだと自負しています。
少し抽象度を上げて話をすると、既存のHorizontal SaaSではまだ解決できていない業界ならではのペインが存在しており、そのペインに向き合ってこそ、我々のようなVertical SaaSの存在意義があります。
業界に入り込み、医療従事者の方々と共に業界全体をより良くしていくことを徹底することでリーチできるペインがあり、そうしたペインに向き合うプロダクト開発を目指しています。プロダクト開発のイメージとしては、ユーザーの業務をプロダクトで置き換えるというよりも、ユーザーの日々の業務の中にプロダクトが溶け込む感覚です。(1つの業務を切り取ることはしない)
開発者一人ひとりがなるべく一次情報に触れる機会を創出することが大切だと思いますし、そのためにも、セールス ~ エンジニアが垣根を超え、それぞれの視点からプロダクトを中心に意見を通わせるプロダクト開発が求められます。

また、Visionを中長期で捉えたときに、現在提供している「foro CRM」を拡大していくだけではなく、病院業界に対して第2, 3のプロダクトと複数のプロダクトを展開していくことが必要不可欠です。
そのため、開発組織としてはペインに向き合ったプロダクト開発ができるチームを複数立ち上げることが求められます。
複数のプロダクト開発チーム、またそれらのプロダクトを横断して存在しうる基盤を受け持つチーム、開発チームがイネーブルするための補完的立ち回りを行うチーム….と、複数のプロダクト開発を継続して行っていくためには、それ相応の組織体制が必要となることは疑う余地がありません。
私としても、こうしたプロダクト戦略を描く事業・会社をスケールさせるための技術・開発組織戦略を作り・実行していくことに非常にワクワクしています。
ちなみに、こうした業界にどっぷり浸かったプロダクト群の先には、業界特有のデータが蓄積されていくことで描けるビジョンがあると思いますが(そして、エンジニアとしては非常に興味がそそる….)、まずはファーストプロダクトを唯一無二にすること、第2, 3の矢となるプロダクトを創出することに徹底的に向き合っていこうと私個人として腹を決めています。

まとめると、Vision達成のために下記項目が非常に重要であり、現在のメダップに置いてもエンジニアが主体となりその構築を進めています。

  • 職種を越境したコミュニケーションを活発に行うプロダクト開発体制作り

  • ↑ 上記のようなプロダクト開発を平行して複数行える開発組織の構築

まとめ

今回のMission・Vision・(Value)のアップデートから、開発組織に求められるケイパビリティがより明確になったと考えています。

  • アプリケーション / データ / サービスレベルでの高い設計力

  • 職種を越境したコミュニケーションを活発に行うプロダクト開発体制

  • ↑ 上記のようなプロダクト開発を平行して複数行える組織体制

要は、技術面・組織面ともに高い設計力が求められることがポイントです。メダップ開発組織がこうしたケイパビリティに向き合い続けることこそが、病院業界の未来を大きく変化できると心から信じていますし、目先の利益ではなく長期でコミットする意義のある領域であることにワクワクしています。

CTOとしては、こうしたMission・Visionの実現に向けて、高い技術力がプロダクトを通じて業界にインパクトを与える体制を整えること、中長期でのプロダクト戦略を実現するだけの開発組織を構築・スケールさせていくことに尽力していく所存です。
また、私個人としては、自分の娘達にとって明るい医療に少しでも近づける未来を作れたらいいなと思っています。

(今年初投稿です。約3ヶ月サボってました…w ここから尻上がりです!)

各ポジション、絶賛採用中ですのでぜひ!