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「オンライン会議は脳にとって質の悪い紙芝居」脳科学者が訴える危険性・・・という記事の紹介。

今日はちょっと面白そうなシリーズ記事を紹介です。
明日は後編です。

ここまでポピュラーになってきたオンライン会議ですが、脳にとって質の悪い紙芝居・・・という内容です。
脳に悪影響があるの?と思いましたが、質の悪い紙芝居という表現なので、つまらない?頭に入らない?そんな意味なのかな?と思いましたが、はてさてどういう事でしょう。

ビジネスの基本は言うまでもなく、コミュニケーションです。コロナの状況下では、もともとよく知っていた人とはオンラインでも当座は問題ないと感じていましたが、オンラインが初めてで、オンラインでしか会ったことのない人は何回も会っていても覚えられないし、街で会ってもきっとその人だと分からない。

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僕も会議はオンラインで十分と思っていましたが、なんとなく記事で書かれているような感覚はあるような気がします。
情報を周知する程度の内容なら差し支えない感じはしますが、いろいろと決めたり深めたりする会議にはもしかしたら向かないのかもしれません。

オンラインは脳が対面で会っているのと同じだと認識してないということが研究で分かっています(※1)。日常の会話は相手と視線を合わせることで相手の感情を推測します。オンラインでは会話が進んでも視線が合わない。また、音と画像が微妙にずれているため、脳にとっては質の悪い紙芝居のようなものです。

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こうやって書かれると、確かにそうだ、と思いますね。
オンライン会議では目線が合わないですもんね。
やはり画面越しなのでどこか他人事というかテレビを見ているような感覚に近いものはあるかもしれません。
音声と絵がずれているので脳にとっては質の悪い紙芝居・・・という事になるようですね。
実感としてそこまでひどく音声と画面がずれている事を感じた事はありませんが、脳はそういう気が付かないような微妙な違いも感じ取れるらしいので、そういう違和感は実は大きな影響を得ているのかもしれませんね。

脳は1秒間に24コマあるフレームをひとつずつくまなく見ていますが、人は意識の上ではそれを連続したものとして、情報をまるめて受け取ります。同じようにオンライン会議では、カクカクした質の荒い画像とずれた音声を紙芝居として受け取るのです。

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脳が得た情報は、ある程度整理されてから僕たちは認識するので、やはりそういう気が付かないような部分での違和感が脳に負担を与えているようです。

いいコミュニケーションとは共感を得られること。人の感情を慮るとき、額の中央の奥にある前頭前野という部位の脳波が活性化しますが、お互いに相手の感情を理解しようとする良いコミュニケーションが取れている状態のとき、脳活動の揺らぎが同期(シンクロ)します。

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育成やコミュニケーションについていろいろと調べてきましたが、そこでも共感というのは重要なキーワードでした。
ですので、よいコミュニケーションを取れるというのは共感できる事が非常に大きなウェートを占めていると思っていましたが、脳は相手の事をよくよく考えたり、想像したりする事で前頭前野が活性化するみたいで、その時に互いに感情を読み解こうとするコミュニケーションがとられる事で脳活動の揺らぎがシンクロするって凄いですね!

そうか、相手と共感できている感覚って、この揺らぎのシンクロを実感できている瞬間なのかもしれませんね。

コロナ禍で緊急実験を行い、対面とZoomを使った会話の差異を調べました。同じチーム、同じ学部、同じ性別の5人ずつを対面チームとZoomチームに分け、共通に関心があるテーマで話をさせました。対面チームはすぐに前頭前野が同期し始めましたが、Zoomチームでは、はた目には会話が成立し、ハハハと笑い声も飛び交い、盛り上がっていて楽しそうなのに、脳波は同期しなかった。会話が始まる前のぼんやりした状態から計測していましたが、Zoomチームは最初から最後まで、脳波はぼんやりした状態のままだったのです。

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これは凄いですね。
オンラインだとずーっとぼんやりした脳波だったという事です。

盛り上がっている会話なのに、全然共感が起こっていない。オンラインでは共感が起こらないということが科学的なエビデンスを伴って明らかになりました。

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オンライン会議では共感が起こらない。
うーん・・・僕自身はそうでもなくて、割と共感はできているつもりなんですけど、脳レベルで共感できていない、という事なんだと思います。
という事は、無意識的のレベルでは共感できていないので腹の底から納得しているというわけではなさそうな感じもしますね。

逆に、こういう脳の働きをうまく使えば、例えば対面での会議では発言しにくいタイプの人でも、もしかしたら意見は出しやすいのかもしれませんね。

相手との共感とか感じないオンライン会議なら、周りを気にしすぎて何も言えないような人なら、順番に促せばいい発言を引き出せそうです。

脳は違和感を検知します。脳波、視線が合わないことと、音声と画像がずれていることで違和感を抱いているのです。対面で話しているのに下を向かれると興味を持たれていないと思いますよね。それがオンラインだと常に起こっている。脳にとっては非常に大きなストレスです。

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これはナルホドですね。
みんなこっち見てないですもんね。
でも、カメラを目線にするのも何だか嫌だなぁ・・・なんて思うのは僕だけでしょうか・・・。

逆に言うと、オンライン会議は、特段の相互作用の必要がない、単純な連絡の場合は十分用をなすということでしょうか。

私たちのミーティングや雑談でも、オンライン会議では、コラボレーションのアイデアが全く出ませんでした。予定調和の会議はできますが、サムシング・エキストラを望むのは無理なのです。

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やはりオンライン会議で最適なのは、情報共有みたいなものがいいみたいですね。

人前で話すなど、反論されたり、恥をかくかもしれないと思ったりする危険空間のほうが脳の活性度が上がるということはありますか。

脳自体はそのほうがよく働きます。みんな気づいていないと思いますが、コロナでリモートという安全圏でもできる仕事ならば、実はあなたでなく、AIがやってもいい仕事なのです。会社があなたを雇用する意味はない。対面で、ヘッドクォーターで新しいものを作る仕事とAIでもできる仕事とどちらが楽しいかという問題です。ヘッドクォーターの人間だという自覚がない人は、もう対面には戻れない。人間は弱く、やすきに流れるものですから。

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ある程度の緊張感が伴わないと脳は本気にならない、という事ですよね。
なんとなくそういうものだと思ってはいましたが、本当にそうだったんだ、とちょっとびっくりしました。

リモートで出来る仕事なら人間は必要ない・・・というこの記事を読んだ時、Twitter社のイーロン・マスク社長が社員に出社を義務付けた話を繋がりました。
会社の業績が傾いている時期に顔と顔を突き合わせて新しいアイデアや緊張感のある議論をしないと生き残れないという判断だったのではないか、と思いました。

そうであれば、コロナ禍であるという現状でも、ちゃんと対面で議論している会社は強くなるし、オンラインでリスクを取らないで物事を進めている会社は弱体化するという事でもあるように感じます。

人間は弱くやすきに流れるもの・・・これは本当に実感あるので、そうならないように自分に厳しく、自分の目線を上に向けておかないと気が付いたら低い所にいてて、それに自分で気づけないという事は往々にしてあると思います。
僕自身は、職員にこういう事を、人間は低い方に流れるという表現を使ってきましたが、間違ってなかったな、とちょっと安心しました。

比べるなら高い方と比べろ、低い方と比べるな。
高い方を見ろ、低い方を見るな。見てる方のレベルに引っ張られるからな。
自分がどの位置にいるか常に俯瞰できるようにしておいて、低くなったらちゃんと戻れるようにしておきなさい。

職員に伝えてきた言葉です。

コロナで強いられた状況ではありますが、一度味わうと、多くの人が便利で楽だと感じ、そこから戻ってこられなくなっている。ただ、ほとんどの業種はオンラインの定型的なやりとりの次元を超えなければビジネスが成り立たないはずです。対人関係ベースの営業は最たるもので、リモートでは信頼関係が築けない。世界的にも多くの企業が対面に戻しているのは、そのことを経営者が実感しているからです。

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いやぁ、やっぱりそうなんですね。
便利だからそれだけでいい、という事ではなく、やはり人間なんだから人間同士の生のやり取りが重要ですよね。

それってやっぱり介護現場でのコミュニケーションが重要っていう部分にもつながると思うんですよね。
生のコミュニケーションで得た生の情報は、紙の情報に勝ります。

便利な技術は使いどころですね。
オンライン会議は本当に便利ですが、議論が必要な会議は対面じゃないと意味がなさそうですね。

社員に出社を命じたイーロン・マスクですね。私は、以前、120カ国の人が働く会社で役員の仕事をしていたときに、海外の本部とは普段は電話会議をしていました。1年に1回、アメリカのCEOや役員たちがアジアツアーに来て対面で重要なことを意思決定し、あとは各国の法人に委ねる。しかし、重大事が起これば、担当役員がすぐさまアメリカに飛んでいくというやり方でした。リモートワークをする会社もリアルでやるべきときはリアルを使うという機動性がないと……。重大な話は、かんかんがくがくの議論をしなければ、なかなか決められませんよね。

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記事でもイーロン・マスク社長の対応が出てきましたね。
やはり海外では重大な内容は対面で決めているみたいですね。
機動性が重要というのは様々なリーダーが発言されていますが、そういう部分でも機動性は重要ですね。

停滞している会議で、誰かが「こういうの、どう?」などという名案を出したときに、途端に空気がひとつになるということがありますが、あのとき脳は同期しているのでしょうか。

NHKの教育テレビで漫才師の脳活動を計測していました。会場が盛り上がると、漫才師の脳の活性も同期し、観客が落ち着くと、脳も沈静化するということを繰り返していました。リズムを使うと脳が同期しやすいという性質があり、普通の漫才をリズムネタの漫才に変えると観客との脳の同期率が高まり、見終わった観客の満足度が高くなるというデータもあります。場の空気自体も脳の同期でつくりだすことは可能です。

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脳の同期って不思議ですよね。
でもあるあるですよね。
雰囲気だと思ってましたが、脳がみんなと同期していたと思うと不思議ですけど、そうだとしたらもっと分かりあえるようになるのかもしれませんよね。

ラジオ体操は、戦時中、国民の洗脳という好ましくない方向に使われたこともありました。ともあれ、リズムによって、同じ心の状態をつくり、同じ向きに心を合わせることができるのです。体のリズムだけでなく、一定のビートを効かせた音楽を会議前に流すなどでも効果的です。ただし、クラッシック音楽では効果はありません。

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ラジオ体操が洗脳に使われてたって初耳でびっくりしました。

しかし、会議前に音楽を流しておくと効果的というのは面白いですね。
クラシックはダメみたいですので、良い感じの音楽を流すとみんなの脳が同期しやすくなるみたいですよ。

リズムを使わず、相手と同じ行動を取ることでも同じ効果が得られます。

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これって相手の共感・信頼を得られやすいという事はよく言われていますよね。脳の同期と共感の関係は深いですね。

続きは後編ですが、なかなか面白い内容で眠気が覚めました。



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