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自分のための仕事

なんだか気がついたらもう10月も終わりですね。
いよいよ冬ですね。
僕は四季だと秋が一番好きなんですが、紅葉を楽しみながら散歩とかなかなかできないでいます。
仕事ばかりでなく余暇も充実させないといけないのですが、人手不足の中で職員の入院や産休に病欠もあったりで現場体制を守るために粉骨砕身してる今日この頃です。
今のところ僕一人の無理で現場職員は働き方も変わらず残業も増えずやってこれてますが、この先の人手不足が確実な状況の中で、いよいよ今までより少ない体制で今まで以上にケアやサービスの質を高めて少数精鋭のチーム作りをしないと利用者さんも職員も守れないな、と痛感しています。

特にこれからの利用者様のニーズは必ず変わってくるはずです。
お世話してくれてありがとう、という感じではなく、お金を払ってるんだからサービスを受けるのは当たり前、資格のある専門家のサービスなんだから高品質で当たり前、という感じに利用者さんもご家族もなっていくと思います。
果たしてそのニーズに応えられる品質のケア・サービスを提供できるのか・・・
現場職員には必死でこうなる可能性がある事を伝え続けてきましたが、理解してくれたのはほんの一握りです。

人手不足の現状に対する危機感も、求められるサービス質に対する危機感もほとんど他人事のような感じですけど、そこの対策に適切な準備と適切な対策を打たないと職を失うのは自分たちなんですけど何故か伝わりません。
だからこの状況・到達なんだろうとは思いますけど、現実に直面しないと変われないとしたら、きっと手遅れだと思ってしまいます。

介護の仕事は他人の人生を支える仕事ですが、他人の為に働いているとしたら、それは良くないと思っています。
それ自体はとても崇高な気持ちで尊敬に値しますが、自分の生活の糧を得るための仕事は、自分のためのものであるべきだと思っています。少なくとも僕はそのように捉えていて、職員を育てたいのも、利用者さまへのサービスの質を高めたいのも、経営を良くして会社に貢献したいのも、全て僕自身の為にやっている事です。

自分の自己満足の為に仕事をしていると言い換える事も出来るかもしれませんが、そもそもがそう言う認識で仕事をしているので、介護してやってるとか大変だととか、そういう風に思った事はありません。

介護してやってるのに!なんて言葉、職員から初めて聞いた時はこの人何言ってるの?と本当に固まってしまいましたが、ほんとにそう言う人が居たんですよ、一人だけですけど。
その人は考え方がそもそも違ったので指導も育成もうまく行かずに退職してしまいましたが、選ぶ仕事を間違えたんだとしか言いようがない感じでした。
この時に他人を変えるなんて事は不可能だと知りました。

自分のための仕事です。
介護の仕事は、他人の役に立つ世界に一つしかない(大量生産できない)サービスを提供(生産)する仕事です。
介護の仕事をものづくりと言うと語弊があるかもしれませんが、モノづくりの世界では目の前に居ない見えない顧客が喜ぶ・笑顔になる・満足する事を想像して作る事が品質のよい商品を制作している職人さんや現場職員が意識している事だそうです。それが日本のモノづくり、高度経済成長を支えてきたと聞いたことがあります。

介護の仕事は、目の前に必要としている顧客がいるわけで、その人にぴったりあったケアを考え工夫し、その方が笑顔になれるイメージが出来ていたらきっとハマるケアが出来ていると思います。
ここがきっと介護の仕事の1番の魅力だと思うんです。
介護職が作ったケア・サービスに顧客が合わせるんだ、ではこれからは通用しなくなると思いますし、それでは個別ケアや自立支援にはなかなか繋がらないと思います。
自立支援は介護保険法にも定められた目的ですので、介護保険事業者として、そこは目指さなければならないはずです。

自分自身のために、自分が作り出すケアやサービスです、自分の匙加減でなんとでもなる仕事です、他人のせいにふるのではなく、自分自身が後悔しないよう常に自分自身と向き合って仕事をしていきたいと思いました。
たぶん今がすごく忙しいので、大切な事を忘れそうになったからこういう事が頭を巡ったんだと思います。
今日はそういうのを忘れないように記事にしてみました。

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