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心穏やかに。

不思議なもので人の感情って結構他人に影響を与えていて誰かいらいらしてるとイライラしたり焦ったりしてしまいます。

デイサービスではそういう雰囲気は全体に伝わりやすいので『まぁまぁのんびりやろうや』、という感じの状態がベストだと個人的には思っているので、僕がいる時は努めて穏やかに過ごすように気をつけているのですが、そうは意識していても職員がイライラしていたり、利用者さんを急かしたりした言動をしているとイライラしちゃいまして、あー今僕イライラしてるなぁ、と思うわけです。

自分がイライラしてる事に気がついて冷静に自分を俯瞰できるようになれたのはリーダーの経験を長く積んでからでした。
それまでは仕事が忙しかったり指導がうまくいかなかったり、思い通りに物事が運ばなかったりしていたらイライラしてて『いまは関わるな』『話しかけるな』のオーラを出していたように思います。

いつからそう言う自分もある程度コントロールできる自覚を持てるようになったかは覚えてないのですが、ある時利用者さんに『管理者さんいつも忙しそうだから』と言われた事と、部下が自分の顔色を伺っている目に気が付いた事で、これって自分がなりたい上司・リーダー像だっけ?と思って凄く恥ずかしい思いをした事がきっかけになった事は今でも強烈に覚えています。
特に部下のあの目は忘れられないですね。
穏やかな状態の僕の問いかけに対して、僕がその時欲しそうな答えを探している目です。

なんでも気軽に自分の思っている意見を言える職場づくりを目指して、なんでう受け止めれる上司になりたいと思っていたのに、知らず知らずに自分自身がなりたくない自分になっている事に気がつきました。

その時、『今更戻せるのか』という不安がありましたが、気がついた時に修正しなければズルズルなし崩しにうまくいかなくなる事は経験上知っていたので、その時から自分の感情コントロールをする事を意識するようになりました。
当然、アンガーマネジメントや瞑想や呼吸法やストレスの対処方法など沢山調べて自分ですぐにできそうな事から何でも取り入れて試していきました。

1番役に立ったのはアンガーマネジメントの中で学んだ、イラッとした時は一呼吸置く、という事です。

もうひとう大きな学びになったのが、期待しない、ということです。

結局、イライラしたり怒ったりすると言う事は、自分の思い通りにいかない腹立たしさのストレスを、言動という形にして外にだしてストレス解消しているだけの事で、極端に言えば自分がスッキリしたいだけの言動だと、僕自身は理解するようにした事で、怒ったりイライラしたりする事がとてもわがままな事だと自分に理解させるようにしました。
今もその理解をベースに仕事をしていて、いろんな職場でとある管理者さんが居ると落ち着く、穏やかになる、と言ってもらえてるようになって、それなりに効果が出ているんだと自画自賛しています(笑)

育成の場でも同じで、ここまでなら出来るだろうと言う期待があればある程、裏切られた感でイライラしてしまうので、『出来たらもうけもん』という感じでいつも指導するようにしています。
なので、うまくいったら僕も嬉しくなるので一緒にできた事を喜んだりできるようになりました。

ここまでできるだろう、という視点だと、出来てあたりまえの状態で評価するので、できた事を評価してあげれないんですよね、どうしても出来ない事に目がいくので、それで伸びる職員もいますが、介護の仕事をしている人の多くはやっぱりできた事をひとつひとつ褒めたり一緒に喜んだりする方が効果が高いと思っています。

それに、こっちがイライラしている時にする指導って”怒る”要素が強く入ってしまって、指導している内容よりもこっちの怒りの感情しか伝わらないことの方が多いと思いますので、せっかくの指導や助言が伝わりにくいと言う弊害があると思います。

なので、心穏やかには常に意識するようにしています。
これについては知らないうちにダークサイドに足を踏み入れていた経験があるので、常に振り返って平常の状態に戻すように心がけています。

こんなに気をつけているつもりなのに、今でも気がついたらイラついている事はありますので本当に気をつけないといけません。

先日、ある職員さんから『とある管理者さん、眉間にシワが寄ってますよ(笑)』と言われました。

笑って言って貰えたのでそこまで酷くなかったようですが、たしかになんでそんな事故が起こるの?という事案が管理している別事業所で発生して、その処理の方法や対応を考えてきた時だったので確かに内心イライラしていたんですが、顔に出してるつもりはなかったので油断していました。

まぁ僕も神様や仏様ではなくて1人の人間なので、自分に対しても期待しない、のんびりやろうや、の感覚でいる事が大事だなぁ、と改めて思いました。

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