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教える事で教わる事。

今日は朝から事務所を使った研修が繰り広げられていました。

事務所のチャイムが鳴り『訪問介護事業所はるです、失礼します。』と現場未経験の職員さんの声が聞こえます。

どうやら僕が事務仕事をしている部屋が利用者さんの寝室のようで、そこにベテラン職員が横に寝転んでいます。ちょっとめんどくさそうなタイプの利用者さんを演じています。

仕事に集中しながら面白いのでチラチラ見ていましたが、関西人なので思わず『なんでやねん』とツッコミを入れてしまう事がしばしば。

みんな楽しそうで何よりです。

移乗介助をしたり、誘導したりで寝室から利用者さんは出ていきましたが、こういう要望を急に言われたりしたら必ず上司(サービス提供責任者)に確認するんだよーとか聞こえてきます。

いろいろなパターンを想定して実際に体を動かしながら教えているようで、教えられている新人さんも楽しそうだったのでいい感じだな、と思いました。

早くひとり立ちしてもらいたいですが、長い目で見たときに独り立ちするまでの期間が長い短いというよりかは、どこまで基本的な事が出来て、わからない事がわからないと言えるのか、そういう事が大事だろうと思っているのでこの余裕のある時期に余裕がある分だけしっかり教える経験と教わる経験をしてもらいたいなと思います。

忙しくなればそんな余裕もなくなるでしょうが、その時にこの経験が役に立つだろうし、将来新人さんが教える立場になった時にも、この経験とプロセスは役に立つだろうと思います。

山本五十六氏の有名な言葉

リーダー論を勉強すると必ずと言っていいほど引用されるこの言葉は、やはりそれだけ的を得ているのだろうと思います。

僕自身、初めてこの言葉を知ったのは”認知症実践リーダー研修”でした。

その時は、最初の部分のみでしばらくはそれが全てだと思っていました。
『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ』

この部分だけでも相当な学びがありますし、実践的だと思います。
こうした指導をしないと多くの人は教えた通りに動けないよ、という事なんだろうと思います。

人を教えるときに、ちゃんとこのプロセスを踏めているかどうかが肝心ですよね。どこかが抜ていても意味がありません。

そのあとの部分も非常に重要で、承認する事と任せる事で人が育つ、と記されています。

”育つ”部分がここなんですけど、前段の方法でしっかりと”動ける”ようにしておかないと意味がなさそうな気がします。

最後の部分は、感謝を伝えて信じる事で自律して仕事ができる社会人・職業人に成長する、という意味だと思います。


もう一つ、指導者やリーダーになると教える事が増えるのですが、この教える事自体が自分自身のスキルアップになっている事が多いです。

このあたりの感覚がわかると指導する事が楽しくなるんです。

ああ、自分ってこんな風に物事をみていたのか・・・なんて自分自身の考え方とかの気づきがあったりします。


どんな事でも自分の糧になっている感覚が自覚できれば、いろんな経験や体験が楽しくなると思います。

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