見出し画像

思いやりと優しさの好循環。

子供の頃から他人には優しくしなさい、他人を傷つける事をしてはいけません、という教育を両親や学校からされて育ちましたので、高校に上がる頃まではそれが当たり前でみんなそうしているものだと思って生きていましたが、ふと自分だけが他人に気を遣って過ごしているような感覚にとらわれて、これでいいんだろうかとか、自分には誰が優しくしてくれるんだろう。僕は親切にしてる事で何か損をしているのではないか・・・と疑問に思うようになりました。

まぁそうは言ってももうそうやって生きてきたのですぐに性格を変えたりとかは出来ませんでしたので、なんでだろう、これでいいのかなぁ、と悩み続けて生きてきました。
たぶん30歳になる頃まで(笑)

優しくしたり親切にするのは他人のためではなくて自分のためにする事だし、それはそうする事でプラスしかない事を介護の仕事で職員を指導育成していく中で思えるようになりました。

そう思えるようになってからは本当にストレスなくて人に親切にするのが楽しくなったんですが、それを部下にも実感してほしいので、みんなにどんな職員にでもみんなに親切にしてあげなさい、損得なんて関係ないからどんどん親切にしてやんなさい、と助言するんですが、こればっかりは誰一人共感してくれなくていつも悲しい気持ちになっています(笑)

言ってることはわかるけど心情的にできないですとか、そんなの出来ません、自分ばっかりが損するじゃないですか、同じ給料もらってるのになんで私がそんな事をしないといけないんですか、等々。

指導の際には、他人は変えることは出来ない事は毎回伝えていて、その人自信が変わるきっかけになるのが、人から親切にされたり優しくされたり認められた時だと思っているので、それをちゃんと本人に伝え続けていかないと職員の指導はうまくいかないし、特に課題のある職員や同僚には、個人的にはこの方法しかないと思っているんですが、これがなかなか伝わらないんです。

ただ、この方法を僕が誰にも共感されてないのに信じて続けてるには理由があって、まずまだ育成では効果を見たことはないんですが、指導や育成や仕事もそうですけど、親切にしたり優しくしたり配慮したり思いやりをもったりする事が、自分の精神安定にとても効果があるというか、そういう言動を行う事で、さらにそういう行動をしたくなったり、気持ちに余裕ができたり、楽しくなったり気持ちよくなったりするんです。これってストレスフルな介護の仕事を続ける上ですごく重要なポイントだと思ってるんです。好循環の無限軌道というか、息切れしないというか、忙しかったり大変なのに疲れないとか(笑)
これって僕の実感なので少なくとも僕には事実なんですよね。

なので、すごくいい事だから職場に広げたいのに誰も信じてくれません(涙)

なんでしょう、みんな僕からの親切や優しさは受けとってるはずなのに、チームメンバーに対しては、全員にではなくて仲良しの特定の相手とかに限定してしまってるのがもったいないと思うんです。

ほんとうは、仲がよくなかったり、もっと頑張ってほしいような課題のある職員に対してそういう優しさや親切さをしっかり伝えてあげて欲しいんですけど、そこまで中々至らないし、やってくれても少しの期間だけで、それで効果が見えなければ諦めちゃう、みたいな感じが多いです。

自分の性格を変えるのが難しいように、他人の性格や意識を変えるのはもっと難しくて伝え続けたとしてもきっと時間がかかって当たり前だと思うんですけど、みんな課題のある職員には厳しいんですよね(笑)わかならくはないし、厳しくする事で変わることもあるとは思うんですけど、それってきっと一過性だし、たぶんそういう変え方は、その人自身の人生にはあんまり良い影響にはならないような気もするんです。言われたからやりました、とか、言われてないから知りませんとか、そういう感じになっちゃう残念なケースが多いと思います。
そうなったらそうなったで更にイライラして優しく出来なくなっちゃうんですよね・・・それはやっぱりもったいないなぁと思います。

なので、周りのみんなに無限の優しさを伝え続けて欲しいなぁと思いながら、これをどうやって伝えたら伝わりやすいのかを日々悩みながら仕事をしています。

科学的にみたらこの優しさの自分への効果ってなんなんだろうと調べた事があって、オキシトシンというホルモンがあって、それの効果だそうです。
幸せホルモンとたしか言われているホルモンで、スキンシップや安心したりするときに分泌されるらしいんですが、これが人に親切にした時にも分泌されるそうです。
そして、オキシトシンは、ストレスを緩和したり集中力を高めたりポジティブな思考にもしてくれるそうです。

たぶん僕が他人に親切にする事で無限のパワーを感じるのは、このストレス緩和の効果と集中力を高める効果を実感してるからじゃないかと思っています。
専門家じゃないので実際のところはどうだかわかりませんが、こんなふうに良いように理解していても別に損はないのでそういうもんだと思っています。

介護の仕事なんてそもそも優しさの塊りのような仕事です。
それが人手不足や過密な業務でみんな余裕なくて優しくなれない現実もあると思いますが、もともとこの仕事を選んだ人たちは、絶対優しい人たちなんですよ。

なので、いつか絶対みんなに伝わるはずだと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?