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【介護報酬改定】厚労省、リハ職による訪問看護の「評価の差別化」を提案 委員から適正化を求める声も・・・という記事の紹介です。

来年度の介護報酬改定に向けた協議を重ねている審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で6日、厚生労働省は訪問看護を俎上に載せた。【Joint編集部】

理学療法士などリハビリテーション専門職によるサービスの評価を論点として提示。訪問看護の本来の役割に沿ったサービスが提供されるよう、事業所の提供体制や実績などを踏まえた「評価の差別化」を行うことを提案した。関係者は会合後、「どう差別化するかはこれから検討していく」と明言を避けた。

JOINT

訪問看護によるリハビリ職のサービス内容について検討されるようです。
これ、前回の改正でも課題になってややこしい制度が出来たような気がするのですが、なんで訪問リハビリという事業をつくって、そこでリハビリ専門職が訪問リハビリを提供できるようにしないのかずっと謎なんですよね。

訪問看護による医療の提供も地域では必要ですし、リハビリも同じようにニーズが高く必要性があるサービスなので、訪問リハビリという事業形態をつくればよいだけの事なんじゃないかなぁと思うのですが・・・。

健康長寿ネットより抜粋

こちらの表を見てもらってもわかるように、訪問リハビリステーションという単独の事業は存在しないんですよね。
必ずどこか母体の施設がないと提供できないのが現状と思います。

介護維新のコンペイ党. より抜粋

訪問看護によるリハビリの提供はこんな感じです。

ちょっと記事の内容で審議会での指摘の内容がよくわからなかったんですが、本来の訪問看護の役割に沿ってないサービスを提供している事業所がある、それが問題だ、という事でしょうか。

会合では健康保険組合連合会の伊藤悦郎常務理事が、2021年度の改定で国がリハ職による訪問看護の報酬を引き下げたことを念頭に、「前回の改定と同様の方向で検討して頂きたい」と要請。日本医師会の江澤和彦常任理事は、「訪問看護ステーションのあるべき姿として、看護職員が医療ニーズの高い方を在宅で支えていくことが重要。例えば、看護職員による訪問の回数の割合を要件とした評価などを検討してはどうか」と提言した。

JOINT

単純に考えると、看護師によるサービス提供の方が価値が高いはずだから、リハビリ職のサービス(リハビリの提供)は、もっと価値を下げるべき、という事でしょうかね。

”訪問看護ステーションのあるべき姿として、看護職員が医療ニーズの高い方を在宅で支えていくことが重要。”
という指摘ですけど、だったら看護師だけの訪問看護、リハ職だけの訪問リハビリ、という形ですみ分けた方がわかりやすいんじゃないかなぁ。

なで訪問看護にリハ職を配置したがるのか理解に苦しみます。

リハ職による訪問リハビリはニーズも高く、リハ職が活躍できる場も増えるのでいい事が多いような気もするんですけど・・・。

それに、在宅での介護予防にかなり効果が期待できると思うんですよ、訪問リハ事業所が増えれば。

一方で日本看護協会の田母神裕美常任理事は、「一部の事業所の非常に偏ったサービスの提供など課題が指摘されている」としつつ、「訪問リハがどのように提供されているかといった地域全体をみる視点、事業所への大きな影響がないようにする視点も踏まえた慎重な対応にもご留意頂きたい」と求めた。

JOINT

結局、訪問看護で看護師が提供しないサービスが多くて問題になっている、という事であれば、そういう医療の対応より、リハビリの要望が強い可能性もあるわけで、なぜそのニーズをちゃんと拾って介護予防に役立てようとする方向に議論が向かないのか不思議です。

同じ在宅で生活をささえる事業なので、介護と医療とリハビリでうまく連携とりながら支えていけるような連携ができればいいと思うので、そういう目線から見ても、介護・医療・リハ、というそれぞれの事業所がわかりやすい形で存在していた方がよさそうな気がするのですが。

この議論の流れだと、おそらくリハ職が提供する訪問看護(リハビリ)については、それなりに単価が減らされそうな気がしますね。

こっちを減らして他を増やす原資にしようと考えているのだろうとは思いますが・・・実際、それで経営悪化する事業所も少なくないだろうからリハビリを受けれなくなる利用者さんが生まれないようにはしてもらいたいですね。


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