時間が有ればお茶を飲んで話す

まさか1時間もお話しに捕まるとは思わなかった。

林出ひさえさんの家に年金友の会のグランドゴルフ大会の手紙を届けて、用件は直ぐに終わった。

けど、次の時間での約束は無かったから、出してもらった冷たいお茶をいただきながら、昔の農協のお話を聞いていた。

最近は日帰りの行事じゃないと参加者は少ないけれど、平成の一桁くらいまでの頃(小山支店長さんの頃と言っていたからその頃)は、農協の旅行はバスで2台から3台は参加者が集まったそうだ。

2泊以上も結構集まったそうで、沖縄の離島や、東北のお座敷列車、ハワイ、グアム、韓国は「農協から集合出発で連れていってもらった」と、楽しそうに話していた。

地元からバスが出て、空港まで行きも帰りもバスで移動でき、農協職員が添乗で同行するということで、みなさん誘いあって参加してくださる。

金額は高いけど。。。

そのころは元気で積極的に参加してくださったみなさんも、70代や80代になって、ご自身の持病や足腰の衰え、または配偶者の介護、もしくは入院や入所による見舞いなどの事情が発生するようになり、日帰りの希望が増えた。

日帰りならまだまだ誘いあってご参加してくださる。

バス1台に、90代でも2・3人参加する。

自分もそうなりたいな、そうなれたらな、と思う。


お話が途切れない。

でも、さすがに12時に時計が鳴った。

ちょっとオーバーアクションに腕時計を見る。

ひさえさんが

「あらっ大分引き留めちゃったわね、大丈夫?」

「あー、いえいえ、大丈夫ですよ、全然。

でも、そろそろ、一旦支店に帰りますね」

「悪かったわねぇ」

「お邪魔しました、お茶、ごちそうさまでした」

林出さんちをあとにする。

さて、午後からスケジュールの挽回かな。

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