【映画感想】死ぬほど後悔(文字通り) 映画『フラットライナーズ(2017)』
1990年に公開された映画のリメイク版らしいです。
作品の存在自体最近まで知らなかったので、オリジナル版との比較はできません;;
内容をほとんど知らずに観たんですが、ホラー色強めで辛かったです笑
もう少し怖そうなタイトルロゴにしてほしいかも?
あらすじ
「人は死んだらどうなるのか?」ということに興味を抱いた医学生のコートニーは、自らが実験台となり心臓を止めて1分後に蘇生させる臨死実験の協力を仲間に持ちかける。死後の世界を体験して生き返ったコートニーは、一度読んだ医学書を細部まで記憶するなど超常的な能力を発揮。覚醒した彼女を見た仲間たちは競って実験台となり、心臓の停止時間を徐々に延ばしていくが……。
臨死実験
一瞬心臓を止めてから蘇生することで死後の世界を体験するという、医学に詳しくなくても明らかに倫理感がぶっ飛んでいると分かる作品です笑
フィクションというのを前提としても、設備さえ整っていればあれだけの確度で蘇生できるものなんでしょうか?
正直後半のホラー部分よりも、死ぬリスクを無視して臨死体験しまくる登場人物達のほうが怖かったです笑
この作品では唯一一般的な倫理観を持っていると思われるレイがちゃんとツッコミを入れてくれるおかげで、ギリギリリアリティは保たれていました…
死後の世界
死後の世界をアニメ的な世界観の中で表現する(MCUのヴァルハラとか)作品はありますが、本作のように現実的な世界観の中で表現する作品は少ない気がします。
コートニーの蘇生時に現実と死後の世界とで音楽が変わるのはかなり独特な演出で観ていて楽しかったです。
自分の後悔(罪の意識)に関連することを体験しているように観えたんですが、今死んだら私は何を体験するんだろうと考えてしまいます。
かなり考えても大きな後悔は思いつかないです。嫌なことだから忘れているだけな気もします…
でも、こうやって忘れていかないとコートニーのように後悔に押しつぶされて死んでしまうかもしれません。
人の怖さ?霊的怖さ?
中盤以降から怪しい雰囲気が漂い始めてホラーにシフトしていきます。
このホラーの部分がなんとも言えなかったです笑
実験の副作用として科学的に説明できる幻覚なのか、途中ジェイミーが話すように得体の知れない何か(霊的な何か)なのか、あえて混乱させるような話になっていました。
ホラー部分の正体がはっきりしていれば精神に異常を生じた人の怖さか、単純に霊的な怖さかどちらかに振り切って楽しめるんですけどね…
この2つの怖さが合わさっているのがこの作品の面白さなんだと思うんですが、そこまでホラー上級者じゃない私はノリきれなかったです;;
最後に
私にとっては終始レイの株が上がり続ける作品でした笑
相対的に上がっているだけな気もしますが。
クセがある分好きな人はとことん好きなタイプの作品だと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!
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