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【映画感想】古き良き探偵モノの正統進化 ”上質な”という表現がバッチリハマる傑作ミステリー 映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』

前からダニエル・クレイグ主演ということで気にはなっていましたが、新作発表があって観ることが確定しました^^

この続編(話自体は繋がって無さそう?)の『ナイブズ・アウト グラス・オニオン』の予告はこちら。

この記事は映画『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

あらすじ

世界的ミステリー作家ハーラン・スロンビーの85歳の誕生日パーティーが彼の豪邸で開かれた。その翌朝、ハーランが遺体となって発見される。依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランは、事件の調査を進めていく。莫大な資産を抱えるハーランの子どもたちとその家族、家政婦、専属看護師と、屋敷にいた全員が事件の第一容疑者となったことから、裕福な家族の裏側に隠れたさまざまな人間関係があぶりだされていく。

紳士的な探偵の体現

ナイフだらけのイスは『GoT』の鉄の玉座っぽい

主人公ブランを演じるダニエル・クレイグは上品なうえにかっこよすぎます…
アップでは綺麗な青色の目に吸い込まれてしまいそうです(^-^;

ブランというキャラクター自体は特別過去などの掘り下げがあるわけではなく人物像を会話や所作から感じ取るしかないんですが、それだけで十分魅力的なキャラクターだと感じました。

紳士的な探偵像は保ちつつ、謎解きに思わず熱が入ってしまうチャーミングさや観客と一緒に感情的になってくれる情の厚さもバッチリ伝わってきます^^

曲者だらけの容疑者

個人的にクリス・エヴァンスもいて嬉しかったです^^

どの容疑者も「親から独立できないまま大人になってしまった人」というのが共通している所だったと思います。

途中まで言い争いばかりだったのが遺産相続になった瞬間恐ろしいほど全員結託しますし(^-^;

その意地汚さと情けなさはある意味この映画で一番笑えるポイントだった気もします笑

とにかくハーラン一家のようにはなりたくないです…

「最高のプロット」

「最高のプロットが降りてくる」

衝撃的な殺人現場や派手なアクションシーンがあるわけではありません。
むしろカーチェイスについてはノロノロで思わず笑ってしまいます笑

そういったミステリーとは少し離れた要素に重きは置かず、ミステリー小説の謎解きの部分や容疑者たちの人間模様にフォーカスしてくれる作品でした。

もちろん最後の答え合わせなどの印象的なシーンはありますが、「どのシーンが良かった」というより「全体を観て一本のミステリーとして良かった」という感覚です。

最後に

『ナイブズ・アウト』は「ナイフの刃が出た状態」という意味で、「だんだんと本格的な喧嘩になっていく」という解釈が出来るみたいです。

最初こそゆっくりとした展開ですが、真相に近づくにつれてどんどん加速して最後には観ている側の理解すら一度追い抜いてしまうどんでん返しで締めくくってくれます。

次回作も楽しみです^^

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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