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【映画感想】夢を諦めた人の世界が現実で、夢を追う人の世界は映画らしい 映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』

コメディということで天候が荒れそうなこれからの時期を楽しく過ごせるかもしれないと思い観たんですが、思ったより深い内容で面白かったです^^

親の七光りを最大限使っている登場人物が多く、若干鼻につきますがそれも笑える要素ということで笑

この記事は映画『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』のネタバレを含みます。ご注意下さい。

 

あらすじ

大学生のカップル、ギャツビーとアシュレーは、ニューヨークでロマンチックな週末を過ごそうとしていた。そのきっかけとなったのは、アシュレーが学校の課題で有名な映画監督ローランド・ポラードにマンハッタンでインタビューをするチャンスに恵まれたことだった。生粋のニューヨーカーのギャッツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーにニューヨークの街を案内するためのさまざまなプランを詰め込む。しかし、その計画は狂い出し、思いもよらないさまざまな出来事が巻き起こってしまう。

ティモシー・シャラメ

 

主人公ギャツビーを演じるティモシー・シャラメがイケメン過ぎます^^
『DUNE 砂の惑星』や『ドント・ルック・アップ』など最近の作品から知ったんですが、少しクセのある若者役が似合いすぎます…

水も滴るいい男じゃないですが、雨の中で周りに振り回される魅力的なギャツビーには頭の良さと若干の頼りなさも垣間見えました。

音楽も会話もおしゃれ

天板?への反射も考えられてるんだろうなーと思いつつ

コメディとしての面白さもしっかりありつつ、会話の返し方や場面ごとの音楽がとってもオシャレでした。

ニューヨークらしさというのはあまり分からなかったものの、美術館やホテルのロビーなど落ち着いた舞台が多かったように思います。

全力でふざける場面はあまりなく、状況と会話の中でさりげなくフフッと笑わせてくれる作風にオシャレで落ち着いた空間、音楽がマッチしていました^^
こう振り返るととにかく大笑いしたい人用ではない気もします。
(ロマンティック・コメディの分類に違わず恋愛要素もしっかり面白かったので。)

アシュレーとおじさんたち

確かにかわいいけど…

記者として映画業界に踏み入ったアシュレーは監督、脚本家、俳優に何故かモテまくる才能を開花させます笑
顔採用じゃありませんが、どこの業界でも少しはあり得そうな人脈の広がり方でそこに気付かずほいほい着いていってしまうアシュレーが哀れにも観えます;;

ストレートに美人だと口説いた俳優は比較的マシでした。
脚本家や監督はいろいろな要素にかこつけてアシュレーを自分のものにしようとしていた感があります。
脚本家の映画に絡めた告白は、ちょっと古めかしくて引いちゃいました(^-^;

どのおじさんにしても大人の汚さみたいなものを感じました…

楽しい観光のはずだったのに…でも?

 

本来楽しい二人旅になるところが、最後には別れることになってしまいます;;

ギャツビーはストリートの人と、アシュレーはセレブたちと時間を共有することで自分に向いていることや将来について考えたんじゃないでしょうか。いろいろなところに顔を突っ込んで自分を見つめることが出来るのは大学生の特権なんだろうなと、大学生なりに思いました。

チャン(セレーナ・ゴメス)

一見すると悲しい別れの旅にも見えますが、夢を追うために必要な旅でもあったように感じます。
「これは映画じゃなく現実だ」(ギャツビー)
「現実は夢を諦めた人の世界よ」(チャン)
というセリフがあり、本作では夢を追う人を描きたかったようにもとれますし、映画には夢があるべきという映画自体への考え方のようにもとれます。

最後に

登場人物の心境を丁寧に観客と共有し、登場人物について積み重ね続けることで最後の展開に気持ちが入ります。
コメディ要素はその寄り道にあるもので、邪魔しない程度にしっかり笑わせてくれました^^
思ったよりもコメディ要素は少なかった分、恋愛や登場人物の変化に面白さがあって楽しめました。
約1時間30分で短めなので他の人にも勧めたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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