「森絵都-カラフル」を読んで

森絵都さんの「カラフル」を読んだ。
共感する部分が多く、これから生きていく糧になるような言葉があったため、忘れないうちに記録に残しておこうと思う。



「この世でもあの世でも、
人間も天使もみんなへんで、ふつうなんだ。
頭おかしくて、狂ってて、
それがふつうなんだよ。」

昔から日によって、年によって、気分や価値観が変わることがよくあった。
それもあってか久しぶりに会った仲の良い友達から何を考えてるかよく分からないと言われたこともある。
自分自身もどのときが本来の姿なのか分からなくなり、自分には軸がないんだと思って嫌になることもあった。
でもこの言葉に出会ってそれはふつうなんだと思えるようになり、気持ちも少し楽になった。

「この大変な世界では、
きっとだれもが同等に、傷ものなんだ。」

自分が傷ついたときひどく孤独に感じる時がある。
でも皆一様にそれぞれ傷を抱えてると思うと自分の傷もそんなに大したことないと思えるかもしれない。


「ときには目のくらむほどカラフルなあの世界。
あの極彩色の渦にもどろう。
あそこでみんなと一緒に色まみれになって
生きていこう。」

人それぞれ良い面、悪い面があり、その人たちが集まって社会が形成されている。
だから自分や他人に対して、
悪い面を見て拒絶するでもなく、良い面だけを見て悪い面は見ないように蓋をするでもなく、
両方の面を見た上で人を愛せるようになっていきたい。

「せいぜい数十年の人生です。
少し長めのホームステイがまた始まるのだと
気楽に考えればいい。」

ものごとを考えるとき、お金や時間、周りからの目など様々なものに縛られて視野が狭くなってしまうことがよくある。
でも人生は少し長めのホームステイだと気楽に考えれば、自分の好きなようにやりたいことをやって、結果人生がより豊かになるのかなと思った。

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