6.大学院を休学した理由

 前回の続きです。
 私は現在修士1年で、来年度(修士2年)1年間休学することになった。今回は休学した理由について少し詳しく書く。
 「詳しく書いたとて」という気もするけど、まぁ、共感したり批判したり他者理解に役立てたりしてもらえれば幸いです。

 手続きについては前回詳しく書いたつもりなので、気になる方はそちらを参照してください。

(前回の記事、たくさんの人(当者比)にいいねをもらいました。ありがたいと同時に申し訳ない。次回以降はしばらくまた休学に関係ない記事を投稿するのでご了承ください。)

本編

 前回書いたように、一言で言えば精神的事由による休学だ。具体的に言えば以下のような感じ。

  • いわゆる希死念慮や自殺願望があり、実行リスクが高まっていると感じる

  • ストレスによると思われる身体症状がある

  • 研究に身が入らず、先生や先輩に迷惑をかけていて、自分自身も苦しい

 最初に休学を考えたのはおよそ1年前だ。でも就活もしていないし、親から合意も得られなかったしで結局休まなかった。
 修士1年が終わる頃、3つ目に挙げた「研究活動に身が入らない」を理由にようやく休学に踏み切った。
 正直もっと早くに休むべきだった気もする。

希死念慮

 希死念慮は中学の頃から持っていて、当時は衝動的に道路に飛び出すこともあった(運転手の皆様にはご迷惑をおかけしました……)。
 大学4年の前期に友人の自殺未遂や慣れない研究生活、院試勉強や祖父の死などが重なって、メンタルが悪化した。この頃も未遂の未遂みたいな、中途半端な行動を何度か起こした。
 院試前に初めて希死念慮について親に打ち明けて、院試後はカウンセリングに通い始めた。それで改善するかと思ったけど、結局2月の卒業研究発表でまた未遂もどきを行う状態に戻ってしまった。
 その後も何だかんだで研究生活を続けたが、事あるごとに未遂もどきモードになった。就活でも何度か死にそうになるし、もう明るい未来は見えないなと感じた。

身体症状

 身体症状は大学4年の後期から目立ち始めた。もしかしたら気にしていなかっただけでもっと昔からあったかもしれない。
 具体的には吐き気、頭痛、動悸があった。ストレスによる症状か分からないけど目眩も増えた気がする。
 吐き気が一番ひどくて、学校に行く日はもちろん、遊びに行く日でさえ外出時に吐き気がこみ上げた。楽しむことも妨害されたら何を頼りに生きればいいのかという気持ちになった。さすがにやってられないと思ったので消化器内科に行き、今は薬でなんとかしている。
(ちなみに私は半夏厚朴湯がよく効きました。市販もされているので気になる方は試してみるといいかも。)
 ただ、吐き気が改善したと思ったら頭痛や動悸がひどくなってきており、どうしたらいいんだよーと頭を抱えている。

 また、身体症状と言っていいか分からないけど食欲不振もある。特に大学4年前期は、1日にバナナ1本とカロリーメイト2個くらいしか食べない日が続き、そのくせお酒は毎日ふらつくまで飲んでいた。多分セルフネグレクトみたいなものだと思う。
 今も食欲はないけど、実家に戻って親にご飯を作ってもらっているのである程度安定して健康的に食べている。

 ストレスによる症状として最も有名なのは睡眠障害だと思うが、私の場合これはほとんどなかった。特別ストレスの大きい日は多少寝づらかったけど、基本的にちゃんと寝れていた。
 この辺が自分のストレスレベルを測りかねていたところで、精神科でもこれが理由の一つになって診断は下りなかった。ぴえん。

研究活動に身が入らない

 元々研究への意欲は低かった。周りに流されて進学してしまったけど別に研究職に就きたいわけじゃないし、学士は取ったし、無理に修士を取る必要もないと考えていた。(親にお金を出してもらってるのにな。)

 大学4年の初期、研究室に配属されたばかりの頃はもう少し頑張っていた。常に何かを目指して奮闘していたし、毎晩遅くまで残って実験をしていた。研究職に就く気はなかったけど、やるからにはしっかりやろうと思っていた。

 最近はもう駄目で、心が完全に凍ったみたいにまったく動かない。先輩を見てると「何がそんなに楽しいんだ?」と感じる。研究熱心な人が多い環境なのもかえって良くないのかもしれない。
 もう全部どうでもいいと思ってしまってろくに研究に取り組めず、先生や先輩に苦言を呈されることも増えた。学部の頃はまだよかったけど、大学院となるとやっぱり求められるレベルも上がって、こんな精神状態じゃついていけそうにない。
 そしていざやる気を振り絞って実験等に取り組もうとすると、精神的・身体的症状が出る。頭の中が騒がしくなって涙が出たり、吐き気や動悸がしたりする。実験器具を壊したい衝動に駆られることや「この薬品を飲めば……」と考えながら実験することもあった。

 ま、詳細はともかく事実として大学院生の本分である研究ができていないので、これ以上在学する意味がないと思った。これが休学の最終的な決め手になった。
(休学後はよほど回復しなければ退学しようと思っている。どんなに休んでも研究をしたらどうせ再発する気がするから。)


 以上です。

 休みたい!というよりは、「諸々の状況を鑑みたら一度休むほうが正しそうだよね?」と思って休んだ。心は半分死んでるので頭で判断した。この判断が正しかったのかはまだ分からない。
 さて、どうなることやら。

2024/02/19

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