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REC

音波に揺蕩う身体を夜のとばりに隠す
電波に戸惑う不安を青い鳩が啄む

触れることの諦めたあなたへ
この愛を保存できるでしょうか

新年度を言い訳にする前に
リマインドメッセージを送って、お願い
二人だけの時間なら距離を測れないから
ダイレクトメッセージはして、お願い

八分咲きの桜たち どうか時を止めて
画面に散りゆく言葉を噛み締めるために
三分待ちの校門で どうか空を盗まないで
愛して 固めて 繋いで

わたしの歌を聴いて

責任なんて回避したい重荷
永遠ならば再生したい想い

負荷なんて不可 孵化したら腐化
ふかふか ぷかぷか ただようきもち
それもあなたが生きているから歌える

酸いも甘いも青春のシネマ
恋いもさらいも泡沫のイデア

現実から自由になって風を抱きたい
語彙力なんて貧しくたっていい
諦めることを諦めたあなたへ
この街を観せてあげたい

偽物の世界で、たったひとつのホント
わたしたちの、居場所を示すココロ

憎しみでは泣けない小鳥たちも
綺麗事を払い除けた花の
美しいなら二人で鳴いてみようよ
哀しいなら一人で泣いてあげるよ

いつまでもあなたを守りたいんだ
だからわたしの歌は止まらない
だからわたしの歌は失くせない

〔作者コメント〕
私の大好きなヴァーチャルシンガー、花譜さんの世界観をお借りして詩作しました。いつもいつも、花譜さんの歌にちからを貰っています。新年度からの活動も、応援しています。

【KAMITSUBAKI STUDIO 公式サイトより】
https://kamitsubaki.jp/artist/kaf/

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