情熱大陸「小島よしお」に見るジブン株式会社的思考

今年1月に放送された情熱大陸「小島よしお」を偶然見た。ギャラクシー月間賞も受賞していたらしいんだけど、とても良い番組だと思ったし、何よりジブン株式会社的な学びがあったので整理しておきます。

①ポジショニング
小島さんといえば、2007年に流行語大賞を受賞した「そんなの関係ねぇ」の一発ギャグでブレイク。以降、一発屋芸人からいかに脱するかを模索してきた。海パン一丁から脱却して舞台やったり、落語みたいなことやったり。
でも、そこで悟ったのが、「自分には笑いのセンスがない」ということ。お笑い芸人としてデビューして、お笑い芸人として生きていこうとしてきた人には、あまりにも酷な現実。それを認めるのって、相当勇気がいることだったんじゃないかと思う。
そんな小島さんが向かった先が、芸人の王道・テレビではなく、一発ギャグを活かした子供への営業。毎週末、地方のショッピングモールのイベントに行って、数十人~数百人という人たちに向けて芸を披露する。テレビの時に比べたら、何十分の一という人数だけど、来てくれたお客さんに面と向かって丁寧に向き合うことを繰り返してきた。
きっと最初は、「こういうことやるために芸人になったんだっけ?」という葛藤があったものと思われる。だけど、こういう地道な活動を続けてきたおかげで、テレビに出なくても”みんな知ってる”人になれたんだと思う。

②ターゲティング
マスメディアって、老若男女に幅広く受ける必要がある。テレビとかその最たるもので、売れてる間はいいけど、人気が下火になってきた途端パタッと姿を見なくなって、いつのまにか「あの人は今?」状態になる恐ろしい面も。小島さんも「そんなの関係ねぇ」以降、そういう状態になりかけたみたい。
そこで、誰かのアドバイスで子供向けのイベントに出ることにしたそう。老若男女から、子供にターゲットを絞ったわけよね。
テレビの時のような爆発的なブレイクということはなくなった。いわゆる「お笑い芸人の競争から降りた」ってことなんだと思う。
その一方で、ターゲット層が明確になった反面、その道で生きていくことの覚悟ができたのではないかとも思う。

③メディア
テレビには出なくなったけど、イベント・YouTube・書籍と、自分でプロデュースできるメディアは増えた。それぞれは、テレビより細い線かもしれないけど、自分でやっていくにはちょうどいいサイズ。
しかも、テレビと違うのは(特にネット)、「試行錯誤できる」ってことなんだと思う。一発勝負ではなく、自分の意志で少しずつ変えて良くしていくことができる。そんなところも小島さんにプラスに働いたのではないかと思います。

★ここから何を学ぶか★
・自分自身を冷静に見つめる
・世間一般で言われている競争ではなく、自分的な世界を見つける
・身の丈にあった仕事

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