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避けられない宿命 ルーティーン家事

 前回、家事を緊急度別に分類し紹介した。

<緊急度別 家事分類>
緊急度A ルーティーン家事 行わないと生活に支障をきたす
緊急度B プラスワン家事 ただちに生活に支障はきたさないが、長期的にはマイナスの影響を及ぼす
緊急度C ハイレベル家事 生活に支障はきたさないが、時々恥をかく
緊急度D 趣味家事 行わなくても全く支障がない
(詳細は2021年10月15日記事参照)

 今回は緊急度A ルーティーン家事に何が含まれるか具体的に洗い出してみよう。

 ルーティーン家事は緊急度Aなだけあって、1回サボるとただちに次のアクションに影響が出る。例えば皿洗い。夕食の皿を洗わないまま次の朝を迎えると、「今日も納豆卵かけご飯でいいや」と思っても、それを食べる茶碗がないという事態が発生する。また洗濯を怠ってれば「ママ、パジャマがない!」「今洗濯中だからとりあえず何かやわらかい服に着替えて!」という羽目になる。

夫1人、小学生2人、乳児1人の我が家のにおける具体的なルーティーン家事を挙げてみよう。

・食材買い出し
・料理
・皿洗い
・洗濯
・ゴミ出し
・習い事のお月謝や給食費提出
・プリントチェックと提出

(最後のふたつはそこまでの緊急度が感じられないが、怠ると子どもも親も周囲の信頼を失い、損失が大きいためAに分類した)

 ちなみにA家事の最大の特徴は「避けられない」という点である。「食事の後、洗い物はすぐ済ませちゃうの」という家事デキ子に対し、「へぇ〜すごいね!」と家事ダメ子は言う。しかし洗い物を翌日に持ち越し、冷えた油がタッパーに染み込み、米が茶碗にこびりつき、乾いたワカメがお椀に張り付いた高難度の洗い物を、朝の忙しい時間帯に爪を立ててゴシゴシやっているダメ子の方がよっぽど大変なことに取り組んでいるのであり「すごい」のである。ダメ子のダメなところは「先送りをすれば楽ができる」と言う間違った信念を持っており、そのことに無自覚であることだ。

 緊急度Aルーティーン家事は宿命家事といってもいい。サボったり先送りにすれば楽になるどころか、かえって大変な結果を招くのでありとにかく「やるしかない」類のものである…。ただし、ここまで読んでお気付きの方もいるだろうが、実家暮らしまたは共働きなど、家事を複数の人数で分担している場合「皿洗いをサボっていたら、誰かががやってくれていた」ということが起こり得るため少し複雑である。このことについては、「家事分担における家族内の心理的攻防」というテーマでそのうち書くことにする。

ひとまず次回は、緊急度Bのプラスワン家事について。





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