必ずしも「おかん=バリキレる人」ではないんですね。
私の母は、今でこそ随分丸くなりましたが若い頃はヒステリックになることが多い人でした。決して虐待とか毒親とかそういうことではなくて、言うなればちびまる子ちゃんのお母さんみたいな。子供の頃、毎日のように些細なことで
「あんたらえぇ加減にしぃや!」
と怒鳴られていました。イライラしてるから八つ当たりされたなと思うこともしょっちゅうでした。
世のお母さんはみんなそういうものだと思っていたのです。子育てって、そういう場面が多いものだと。ところが、パートナーは母親にそうやって怒られたことがないと言うのです。例えば、連絡もせず夜遅く帰っても
「どうしたん~?」
と言われる程度。私の母親なら、
「あんたなんで連絡もできひんの?!何のためにケータイ持ってんねん!おもちゃかあれは!!」
と、どやされまくるところでしょう。
私が子供だった20年くらい前と言えば、子供は叱らず褒めて育てるもの、という考え方が随分普及してきた頃。でも、当時母は
「何が叱らず褒めて育てるや。母親かて人間や、感情的になることもある。そういうことを子供かて知らなアカン」
と言っていました。なんちゅーこと言う親やと当時は思っていましたが、今思えばそうやって育ててもらってよかったんだな、と思えます。人間のリアルな一面を子供の頃から包み隠さず見せてもらってきたことで、人に対して寛容になれている気がします。
あまり叱らない育て方も、ガンガン叱りつける育て方も、どっちが正しいも間違いもないんでしょうね。
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