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記事を「演出」する方法

演出と聞くと映画や舞台を彷彿させますが、文章力を上達させる上でも重要な要素の一つだと思ってます。
今回は私が実践しているポイントを書いてみようかと思います。

1.相反する事実を並べる

ケーキは健康食である。

(ここでは例えであって新しい主張ではないです)
と言うように、常識的な主張から少し脱線した意見を最初に出します。
そして、記事の結論でもあります。

注意を引く一言と、結論を先に述べる相乗効果で、読者の「なにそれ?」感を作り出すことが最初のステップです。

2.データや証拠を提示する

先ほどの結論を理論武装します。

  • 血糖値や体脂肪と、ケーキを食べる量・頻度に相関は無い

  • ケーキを制限したほうがストレス値が高くなり病気になりやすい、というマウス実験データがある

  • 最近では糖類や乳脂肪分が極端に少ない材料で作られたケーキもある

(もちろん例え話なので記載内容は全て架空のものです)
かなり具体的な数値が引用できるテーマであれば良いのですが、そうでない場合は体験談が最も有効です。
一般論を用いても良いですが、「常識」という表現を使うと逆効果です。
「自分の常識」は情報化社会の中では全く通用しないものですから。

また、ここで結論に対して都合の良いデータばかりを参照すると胡散臭さが漂ってしまいます。読者を説得する必要はありますが、洗脳したり制御するような事はできません。
理論や証拠は控えめにしてみます。

3.答え合わせをする

最初で述べた結論の答え合わせをします。

  • ケーキを月に1度食べる程度ならストレス軽減に大きな効果が得られる

  • カロリーやアレルギーに配慮したケーキも多くあり選択肢が増えている

  • 何より、ケーキというご褒美で人生が楽しく過ごせる

だから、ケーキは健康食である。

(もちろん例え話なので記載内容は全て架空のものです)
ここでは結論に至った過程や考えを述べるパートなので、記事を書いた本人のエゴを出しても良いと思います。
ここまでの流れ在りきの答え合わせですから、流れに少しでも矛盾があれば「単なる強引な結び」と捉えられてしまうでしょう。

少し奇抜なオープニングから、最後には説得力ある結びで終えるには難しさがあります。言うは易し、です。

ですが、ぴったりと収まった時は、達成感のある記事になります。
(他者から評価されるかは別です)
そんな「自分の中での成功体験」を繰り返すことで、少しづつ記事を書くことへの自信が増えていくと思います。

これこそ、文章力を上達させる重要な要素の一つと言えるでしょう。

実はアフィリエイトによくあるパターン

このパターンはアフィリエイトでよく使われる手法で、私も独学で何度か挑戦もしたことがあります・・が、どうやら私には合いませんでした。

モノを売るという目的で記事を「演出」するので、オチは「買わせる」事に決まっています。つまり、いかに上手に演出するかが腕の見せ所です。
自分の主張や意見がオチになる場合は、「演出」の意味は花を添えるだけで主張や意見そのものの意味や質が腕の見せ所になります。
「演出」の意味が全く違うのです。

もちろんアフィリエイトは非常に有効な稼ぎ方なので、上手い記事がかける方は尊敬に値します。それが出来なかった私は「文章力が無い」と言われても、受け入れざるを得ません。

だからこそいろんな文章を書いて鍛錬し続けています。
この記事も、そんな鍛錬の1ページです。

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