システムと痛み
心身にのしかかる痛み。苦痛。
足掻いているからこそ出てくる、苦痛。
この正体を考える。
科学的に考えれば、過去の経験や遺伝的な要因から、脳をはじめとする器官に何らかの作用が働いて、身体の機能に脆弱性をもたらしている。
しかし、これはストレスやキャパを超える痛みから守る防衛本能が機能しているわけで、つまり、現状の処理能力を上回るタスク量や負荷がかかっていることを表している。
この状態を回避するには、逃避か強化をする必要がある。
逃避であれば、一時的に避けることは可能だ。しかし、再び同様の状況が訪れた場合に、また同じ選択を迫られることになる。選択が狭まる。
人間の身体は、単なるハードではなく、CPUを磨くことで強化することが可能だ。可能性がある。
しかし、このハードを操作、改良できるのは、自分自身しかいない。
そもそも許容できるタスク量を越えることで機能が悲鳴を上げるのは当然で、別に大した問題ではない。何台分の量を担おうとしているからこそ出てくる苦痛なわけで、至極当たり前なちょっと過剰なセキュリティシステムなのだ。
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