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【3選】『頭のいい人が話す前に考えていること』

本日は『頭のいい人が話す前に考えていること』より、個人的に良かった点を3点紹介します。

1、頭のいい人は即答しない

コンサルティング会社に10年勤めていた私が、在籍時に社長が採用面接で重視していることを聞いたことがあります。

それは、地頭がいいかどうか。

そして、それを見抜くために、質問に対する回答が即座に返ってくるかどうかを重視していると。

それ以来、私は即座に解答してしまう傾向があったのですが、本書を読んで、その癖は、バカだと思われてしまう可能性があることを知りました。

なぜ、バカだと思われてしまうのか?

それは、「早い思考(システム1)」が働いてしまうから。

「早い思考(システム1)」とは、ダニエル・カーネマンが著書『ファスト&スロー』の中で、人間の思考には2種類あると説明しているうちの1つです。(もう1つは遅い思考(システム2))

この「早い思考(システム1)」は直感的な感情先行の思考のため、バカだと思われる発言をしてしまう可能性が高いのです。

一方で、「遅い思考(システム2)」は論理的な思考。

カーネマン曰く、基本的に人間は「早い思考(システム1)」優位にある。そのため、意識的に即座に反応しないことを癖づけすることが重要です。

2、賢い人は即座に答えず、「整理」する

では、即座に反応をしないのであれば、どうすればいいのか?

相手の話を整理すればいいのです。

例えば、奥さんから相談された時。

白と青の服のどちらがいいか聞かれたら、どう答えればいいか?

本書では、答える旦那が自分の好みの色を伝えるのは最悪。そうではなくて整理せよと説いています。

具体的に適切な回答は「白と青どっちがいいと思ったの?」→それぞれこういう色で迷っている→率直に言ってどっちだと思うの?→それはこっち→それならこっちでいいんじゃない?・・・

自分の好みを回答した前者と後者、相手にとってどう違うか?

それは、質問した側が

自分のことを考えてくれていると思えたかどうか?

だと本書で書かれています。

こうして書いてみて思うのは、そもそも相談者側の考えを聞いてもいないのに回答しても外す確率は高いですよね・・・。

更に、本書ではこうした相談に乗るときのフレームワークも紹介してくれています。

1、ゴールの確認
2、考えていることを聞く
3、話を整理して相手の意思決定を助ける

『頭のいい人が話す前に考えていること』

うーん、参考になる・・・。

最後に本書より引用

「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つの黄金法則
その1 とにかく反応するな
その2 頭のよさは、他人が決める
その3 人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
その4 人と闘うな、課題と闘え
その5 伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
その6 知識はだれかのために使って初めて知性となる
その7 承認欲求を満たす側に回れ

『頭のいい人が話す前に考えていること』

深く考えるための5つの道具
その1 「客観視」の思考法
その2 「整理」の思考法
その3 「傾聴」の思考法
その4 「質問」の思考法
その5 「言語化」の思考法

『頭のいい人が話す前に考えていること』

所感

バカだと思われる発言をしてしまうのは、話す前に考えていないから。その1つが即座に反応すること。立ち止まる勇気を持って、相手の話を整理することに徹する。整理する際に、何もなくて整理ができないようであれば、他社では・・・といったヒントを出す。相手が相談してくる時は、必ず何か考えていることがあるはずなので、先にそれを聞く。コンサル時代も相談に乗るときは必ず、今、相談頂いた悩みに対して、すでに取り組んでいること、取り組もうとしていることはありますか?と聞いていたことを思い出した。

本日は以上です。また来週。




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