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【読後想】『こわいほどよくわかる 新型コロナとワクチンのひみつ』★★★★☆

夏休みの宿題で読書感想文が苦手だったけれど、感想でも書評でもなく、想ったことを勝手に書き留めるだけなら出来そうだということで記録する読後想。

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先日ようやくワクチン接種券がうちにも届いた。
怖くてまだ開封していない。
何が怖いのかと聞かれると答えに窮するが、現実を突きつけられるような、決断を迫られるような気がすることは間違いない。要するに開封することで目の当たりになることから現実逃避したくなっているということだろう。

いいじゃないかワクチン接種予約が出来るということなのだから。早く予約した方がいいよ、いつになるか分からないし。
というのが恐らく大方の見方だろう。

けれど、私はこの「大方の見方」ということ自体も怖いのだ。

私だって、みんなが持っているモノは欲しいと思う。
みんなが見たいと言っている映画は見たいと思う。
みんながおいしいと言っているお菓子は食べてみたい。

でも、みんなが持っているiPhoneは敬遠してAndroid。
みんなが押し掛ける行列店には並ばない。
みんなが行く観光スポットには近づかない。

つまりは天邪鬼なのだ(あまのじゃくとはこう書くのか)。

なので、みんながこぞってワクチン接種となったとき、どちらの立場になるか私には予想がつかなかったのだが、いざそうなって来てみたら、迷いに迷っているという現実。

という訳で私が選んだのは、これ。

近藤誠著、『こわいほどよくわかる 新型コロナとワクチンのひみつ』(ビジネス社)

私が知りたかったのは、新型コロナワクチンのひみつ。
タイトルは「新型コロナとワクチンのひみつ」。
内容は強いて言えば、「新型コロナ」 と 「ワクチンのひみつ」。

現状ではまだ良く分からないことが多い新型コロナワクチン。
従って過去や今現在使用されいてるワクチンの事例を参考に新型コロナワクチンについてどう考えれば良いか、そのヒントを与えてくれる。

単純にワクチンが効く効かないということだけではなく、副作用(副反応ではない)がどうなのかといったマイナス面も考慮しなければならない。しかしマイナス面についての情報開示はあまりされない現実。
強制接種ではなく任意であることの意味についても考えさせられる。

新型コロナワクチンについては、接種した方が良いかどうか個人が判断するための材料があまりにも乏しく、悩みは深まるばかりである。

しかしながら、本書を全体を通してじっくり噛みしめて読み進めれば、自ずと答えが得られるのではないか。
本書では新型コロナや新型コロナワクチンのみならず、もっと大きな視点に立って考えるためのヒントを提供してくれている。

何を信じるかは、それこそ任意であるが、いろいろな意見のそれぞれを良く理解した上で、その上で自分がどう考えどう行動するか、どう自分の信念を構築するかが問われている気がした。

という訳で、私の評は★★★★☆、星4つだ。
5つでない理由は、私はこの著者の本を読むのが初めてではなく筆者の主張のストーリーが何となく分かっていたことと、新型コロナワクチンについての説明が私が想像していたよりもあっさりしていたためだ。もっとも、後者は私の期待し過ぎの面が否めない。なぜなら、分からないことについて想像で書くのではなく、分からないことは分からないと言うのは当たり前だからだ。

本書を読んで、現状では分からないことが多いということが改めて分かった。
それでもあなたはワクチン接種を受けますか? と問われているように感じた。

そして、私はまだ決めかねている。

おわり

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