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あなたの適正睡眠時間を知っていますか?

 早く床についてしまうのはどうも勿体ないと思ってつい夜更かししてしまう。そして翌朝には後悔に変わる。そんな毎日を繰り返した挙げ句に土日に纏めて眠ればいいやと思い始める。

 世界の中でも日本は睡眠時間が多くはないと言われる。他国と比べて何が違うのだろうか。残業が長いせいだろうか。テレビが面白いせいだろうか。SNSが楽しすぎるのだろうか。それとも眠れない人が多いのだろうか。
 もしかすると、海外に比べて夜の街が安全なせいかも知れない。暗くなってからの徒歩での外出が危険だという国は先進国でも多い。夜中に街を歩いても何ら危険性を感じないというだけで、生活の夜シフトは進む気がする。

 ところで、あなたの適正睡眠時間が何時間かご存知だろうか。
 一日の睡眠時間が適正睡眠時間に足りていない場合、睡眠不足ということになる。
 研究によれば、平日の睡眠不足を補うためには、土日の寝溜めだけでは足りないらしい。
 人にはその人それぞれの適正睡眠時間があって、日々の睡眠が適正睡眠時間を満たしていればそれ以上は眠れないのだという。要するに、適正睡眠時間とは、目覚ましを掛けずに目が覚めるまで眠った場合の睡眠時間数のことだ。
 中にはごくごく稀に適正睡眠時間が少ないショートスリーパーと呼ばれる人がいるものの、大抵の人の適正睡眠時間は7、8時間らしい。そして、適正睡眠時間は遺伝的に組み込まれているため、トレーニングや生活習慣などで後天的に変えることは出来ないという。だから、睡眠時間を減らすことを習慣付けてショートスリーパーなろうとするのは無駄だし、寿命を縮めるだけだからやめておいた方が良い。

 では、人それぞれに違う適正睡眠時間をどうやったら見つけられるのだろうか。
 実験の方法は簡単だ。
 適正睡眠時間は強制的に起こされることのない環境で眠った場合の睡眠時間のことだから、目覚まし時計をセットせずに眠ることで明らかになる。しかし、もしあなたが日常的な睡眠不足であるとするなら、その実験の最初の数日は睡眠負債の解消に充てられるため睡眠時間が適正睡眠時間よりも長くなる。つまり正しい結果が出ない。
 従って適正睡眠時間を確かめるこの実験は、目覚ましなしの睡眠時間が安定するまで、少なくとも四日以上やるのが良いとされる。長い休みがある時にしか出来ない実験だから、私は年末年始に期待している。

 適正睡眠時間を確保することで起きている時間帯のパフォーマンスが上がれば、自然と睡眠時間に当てられる時間は増えるはずだ。あれもしようこれもしようかと欲張らなければ。

おわり

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