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身体を動かそう!

 運動不足だと分かっていても、一度座ると動けなくなる。
 確か以前はそんなではなかったと思う。

 例えばテレビでオリンピックを見たとする。
 選手の活躍に感化されて中継が終わるとおもむろに外に走りに行くみたいなことを以前はしていた。運動している人を見ると自分も運動したくなったということだ。
 身体を動かすことで血の巡りが良くなり、頭が冴えるばかりか、全身の細胞に栄養が行き渡って活力が漲ってくる。かつてはそんなことを思って実行していた。汗ばむくらいに動き回り多少息も上がるくらいがちょうどよく、それが心地良かったりした。

 ところが、何となく在宅が生活の基本になってしまった現在は、休日にどこかへ行こうという気持ちも起こらず、むしろ出歩くのは良くないと思う気持ちが心の何処かに常にいる。
 そんなことだから、知らないうちに全身の筋肉が固まってしまっているのだろう、先日ほんの少しだけ筋トレめいたことをしたからか、今朝になって背筋が悲鳴をあげた。そうなれば、塗る固形薬を塗って静かにしてよう、なんてことになる。

 そして追い打ちを掛けるようなことに、朝のゴミ出しから帰ると目に違和感があるではないか。少し前から気付いていたが、いよいよ奴らが本格的にやってきたことに改めて気付かされた。
 この季節、花粉があるから外出を控えなきゃと、また閉じこもる口実が出来てしまう。眼科に行って目薬を貰って来たいが、そんな時に限って寒空に雨ときた。雨なら花粉も鎮まるし、今日慌てて行かなくてもいいじゃないか、という心の声が聞こえてくる。

 そうだ、床屋に行きたいと先週思っていて行きそびれたのだから今日にでも行こうかと思い立ったが、どうも腰が重い。どうしたものか思案していたら日が落ちて暗くなってきてしまったではないか。

 そんなこんなで今日も、むくみ始める下肢をどうやってほぐそうかと考えながら、運動かそれとも血行を良くするためにそろそろビールでも、なんて考え始める時間になったりしている。

 どうやら運動は明日へ持ち越しになりそうだ。

おわり
 

 

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